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ボスフリーリヤハブ・メンテナンス

フロントハブメンテ

ベアリングのリテーナー破壊  ▲top     

 自転車の主要部分である、車軸にはベアリングが使われていて、グリスアップすることで惰性の距離が伸びます。特に室外保管で、雨ざらしになっている場合はグリス切れに注意が必要です。オイルシールの隙間から乾ききったベアリングの間に水が流れ込んで、赤錆が発生し動きが悪くなります。
この部分は高速で回転する車輪の中心ですので、ベアリングがキズだらけになり摩耗してしまいます。今回はさらに悪いことに、走行中に車輪が回ると「ガリガリ」と驚く様な異音が出てしまいました。

ボスフリーの構造  ▲top     

 この自転車(低価格クロスバイク)の後輪は、ボスフリーです。左のイラストはボスフリーのリアハブと構造です。チェーン側のハブ本体に、スプロケットを固定する「ネジ」が切ってあります。ここにボスフリースのプロケットがネジ込まれています。カセットスプロケットの場合はロックリングが比較的簡単に緩めることができます。しかしボスフリーの場合は、クランクを回すたびにスプロケットが締め込まれて行きますので、スプロケットを外すにはレンチに延長パイプなどを使わないと難しいです。
 ボスフリーのリアハブの構造は、ベアリングはリアハブの両側のカップ部分に鋼球がリテーナーに収められ入っています。右のスプロケット側は、ボスフリーの凹みに収まっていますので、スプロケットを取り外す事でアクセスできます。
 このベアリングはフロントハブと同じく、片側が抉られている球押し(ナット)で押さえられています。この球押しを固定する為に、この外側に2つのナットでリアハンガーを挟み込んで固定されています。 メンテナンスで必要な物は、下の写真にあります「15mmの眼鏡レンチ」と「ハブスパナ」と潤滑になる「グリス」です。清掃には、パーツクリーナーがあると便利です。


ハブ分解に必要な工具  amazon  ▲top     


薄口コンビネーションレンチ
15mmの車軸のナットの
自転車ペダル脱着向きで
ナットを傷めずに
安心して作業ができます。

SHIMANO 工具
ハブスパナ(Y230980) 17mm

SHIMANO(シマノ)
TL-HS35 [Y23098020]
ハブ調整スパナ 15mm
SHIMANO(シマノ)
デュラエースグリス
(50g)Y04110000
AZ(エーゼット)
自転車用 グリス
(50g)MGR-003

ブレーキワイヤー・後輪を外す  ▲top


リアのVブレーキアームからワイヤーを外します。     15mmメガネレンチを使ってナットを外します。

 作業をするために車輪をはずしますが、最初にリムを挟み込んでいるブレーキを解除します。写真のVブレーキの場合はレバーの上部分にバナナパイプがあり、その中をインナーワーヤーが通っています。この部分を引っ張ってみるとカンタンに外せます。余談ですが、ママチャリの前ブレーキはほとんどが、ワイヤーを止めてあるナットを緩めるとブレーキが開きます。

スプロケットを取り外す ▲top     


ボスフリー用のスプロケットリムーバーをシャフトに通し、スプロケットに溝に差し込みます。
  • ボスフリー専用のフリーリムーバー工具(穴あき品)を後軸に通します。(クイックリリースの場合はシャフトの穴に工具の棒を通します)
  • ボスフリー専用のフリーリムーバー工具に24mmのメガネレンチを組み合わせます。
  • ボスフリーはハブに直接ネジが切ってありますので、ペダルを踏むたびに締ってきます。
  • ハブには回転方向(正ネジ)のネジが切ってあります。ペダルを踏む度に締め込まれているので、殆ど固着してカンタンには緩みません。
  • 弛まない時は力任せにムリに回そうとすると、タイヤの弾力でレンチの位置がズレてしまいます。結果的に相当に力が掛かっているので外れてしまい、上の写真のようにフリーリムーバー工具の角を傷めてしまいます。
  • この時は両口メガネレンチの場合は、反対側のレンチが入る足場に使うの単管パイプ(48.6mm直径※ピン無し)が使えます。シャフトにボス抜き工具に入れ、両口メガネレンチの24mmメガネレンチをかませます。
  • 単管パイプを両口メガネレンチの反対側に差し込んで、じっくり体重をかけて外せば滑ることなくカンタンに弛みます。(Amazonで単管パイプは、40cm〜のものが1本から販売されています。)
    片口メガネレンチの場合は、細いパイプでも可能です。
  • タイヤとリムをしっかり押さえながら、正面から見て左方向(正ネジ)に回します。
  • 車軸がナットでシートステーに固定されている場合は15mmの眼鏡レンチで外します。クイックリリースの場合はレバーを起こして取り外します。
  • 後軸にはスプロケットやチェーンが付いていますので、ナットを緩めながらチェーン・リアディレイラーから外します。さらにナットを緩め車輪をフレームから外します。
SPK_BFHabRemove SPK_Rhab
リアスプロケットを回して外します。    スプロケットを外したリアハブでスプロケットのネジが切ってあります。

工具を舐めてしまう原因は、力を入れても回らないと違った方向へ工具が滑ってしまうためです。レンチと工具を組み合わせた後にメガネレンチより大きなワッシャーあれば、それを入れてシャフトのナットを締め込んで回せば回避できると思われます。

ベアリング周りを清掃する ▲top

  • 外した後輪の球押しを緩め、後輪を平に置きさらに球押しを緩めます。
  • 完全に球押しを外し、中のベアリングを取り出しますが、布を下に敷くと転がりにくくなり紛失を防げます。
  • 雨ざらしでメンテナンスをしていない場合、グリースが流れ出て球がポロポロ落ちることがありますので注意が必要です。
  • 球受け内を清掃します。今回はリテーナーがバラバラに壊れていたので、異物を除去します。

 スプロケット側の玉押しを緩めた状態でハブ内にはベアリングが見えます。のちに全てを取り出しパーツクリーナーで清掃します。

リアハブをグリスアップ  ▲top 

 今回は、高速ベアリング用のエーゼット万能グリースを使用します。粘度は普通の感じです。グリースを入れ込むのにはアイスキャンディーの棒が以外に使い易いです。後ろハブのベアリングの鋼球がリテーナに入っているものが使われていましたが、壊れていたので応急処置でリテーナー無しで作業します。


 こちらは、エーゼットの万能グリスで、高速ベアリング用となっています。キャンディーの棒でベアリング部に充填します。

清掃した球受け内にグリースをたっぷり入れ、そこに清掃した鋼球をいれます。次に球押しをネジ込みます。
 玉押しを入れて球押しのパーツで、これをシャフトにネジ込みます。

シャフトのパーツを入れて「ガタつかずスムーズに回る様」に、玉押しを調整後します。スプロケットをねじ込みます。

・シャフトの両側に球押さえ固定ナットをネジ込みます。
・使われているナットは、ロックナットとベアリングの球押しナットと、車軸をシートステーに挟み込んで固定するの部品になっています。
両側の球押しの状態の確認の為に車軸ごとタイヤを持ち上げ、回り具合を確認します。
・回転が渋くすぐに止まってしまう場合は、球押しの調整をします。
・左右のガタを確認して、ガタが無くなる程度で回転がなめらかになるよう調整します。

組み立てます  ▲top     

・締め付け調整が済んだら、後輪をシートステイに戻します。
・ホイールの軸を両手で掲げてタイヤを回転させて問題が無いか確認します。
・後輪が前輪と一直線場に揃っているか確認します。
・15mm眼鏡レンチを使ってフレームに締め付けます。
・再び、ガタツキ確認をしてホイールを回転させてスムーズに回ることを確認します。
・Vブレーキのワイヤーを戻し、ブレーキの具合を確認します。
・試乗して、おかしい箇所が無いか確認します。
・問題が無ければ終了です。

ホイール交換 ▲top     

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