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F_SlideUpM

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   左右に裂けてしまう場合はスライダー交換      トップへ

FastenerBroken
つまみが開いてしまったファスナー

 この例は、リュックのコイルファスナーの故障です。写真にあります様にスライダーのガイド部分の隙間が大きく開いてしまっています。別ページでご紹介していますがスライダーの構造上、上下を繋いでいるのが支柱です。

SurpriseWoman.png
 さ、裂けた!・・

 どうしても開閉に力がかかるバッグ等は構造の弱点が顕著に出ます。この時のリュックの状態はファスナーが完全に開いて全開状態になっていました。まだ本体はしっかりしているので、廃棄にはまだ製品としての役目は終わっていない感じがします。
 ファスナーの状態を見るとファスナー端のコイル部分が一部ズレていましたが、原因はここではなくスライダーのコの字型のガイド部分です。ここでは応急修理を行いますが、そのうち開く可能性がありますのでスライダー交換の方が確実です。

  ファスナーの種類別のスライダー形状

  購入時には、サイズと種類は確認 

Coil5cnSliderShapeUp  Coil5SliderShapeUp Metal5SliderShapeUp Visron5vsSliderShapeUp
左からコイル用5cn、コイル用5、メタル用5M、ビスロン用5vs ※クリックで拡大されます。

 ファスナーのスライダーは務歯の形状によって違います。下正面から見るとスライダーは、上にあげると左右の務歯を噛み合わせ閉じていきます。この左右の務歯を閉じさせるのがスライダーの下部分のくびれた箇所です。ファスナーテープに務歯がどのように付いているかに寄って、の位置が違っています。一般的にプラスチック務歯の「ビスロン」とメタルファスナーはスライダーの形状が上下とも「コの字型」になっています。
 それに対してコイルファスナーは、「コの字型」箇所が片側になっています。ファスナーの表面をフラットになっている場合は、裏側が「コの字型」になっています。表面にコイルが出たデザインのファスナーは、「コの字型」部分が上にあります。
 このようにファスナーの種類によってスライダーの形が違いますので、スライダー交換時には注意が必要です。

【アマゾンで工具・部品を調べる】 ※要サイズ確認!! ※部品購入時は、ナイロンか金属、サイズを選びます。No.記載が無い場合は他の衣料に使われている物に合わせるか務歯幅で選びます。 

【部品購入時のご注意】
 ファスナーの務歯部分は、金属(メタル)、コイル(エフロン等)、ビスロン(プラスチック務歯)、特殊止水用などがあります。種類は、下が外れるオープンファスナーと一般の下止めのもの、リーバーシブル用の裏表にツマミが付いた物などがあります。
 ファスナーには衣類用とバッグ・靴・カバー用があり、衣類用には摘むと解除されるロック機構があるものが多いです。一般的なサイズは、薄手衣料用の#3~中厚衣料の#5が一般的ですが、デザインされたブルゾンや厚地のゴルフバッグなどは#8や#10の大きなものが使われていたりします。サイズに関しては、YKKの場合スライダーの裏側に表記されています。
 このことから、1.務歯素材、2.サイズ、3.形状(止めかオープンまたはリバーシブルか?)などが修理部品選びに必要になります。
 上止め金具は、金属用がU字型に対してコイル用は、上・下止めに爪がありよりシッカリ掴み込む形になっています。
Efron3C_Slider Coil4ER_Slider  Metal45u_Slider Metal45_Slider
左からコイルファスナー3C、コイルファスナー4ER、真鍮ファスナー45u、ジーンズファスナー45
【ファスナーの型番と務歯幅】
 コイルファスナーは型番と務歯幅(チェーン幅)はほぼ同じで、プラスチック製の「ビスロン」は、型番の数値より務歯幅が広くなっています。
ちなみに型番と務歯幅は次の通りです。
[3VS]務歯幅:4.6mm、[4VS]務歯幅:5mm、[5VS]務歯幅:5.7mm、[8VS]務歯幅:7.4mm
[10VS]務歯幅:8.5mm、[15VS]務歯幅:13.9mmとなっています。 メタルは型番より幾分大きい様ですので、スライダーの番号と同じものを選ぶのが間違いがない様です。

  応急修理開始      トップへ

  ここでは応急修理を行いますが、スライダー交換の場合は、同形状・同サイズの新品と交換します。また下止め金具がある場合は、縫わずに差し込んで足を曲げて固定します。
 全開になってしまった50cmほどあるコイルの左右を指で噛み合わせるのは時間がかかりますし、ちょっとした事で一瞬に苦労が水の泡になる可能性があります。まず最初に、スライダーをコイル部分から取り外します。抜き取る場所が無い場合はスライダーが付いている側のコイルの一番端を5mmほどニッパーかエンドニッパー(エンマ)などで取り去ります。その隙間からスライダーを抜き取ります。

SliderIN   Slider
スライダーはコイルファスナーの左側のコイルに残っています  取り外したコイルファスナーのスライダー

 左の写真は開いてしまったコイルファスナーのスラーダーです。ラジオペンチかプライヤーを用意して開いてしまったスライダーを、ジッパーテープが十分に通る幅まで挟んで狭くします。素材が軽合金の鋳物ですが、この程度の開きなので折れることはまず無いと思います。だましだまし力をいれて写真位の隙間になる様に締めてください。締め過ぎた場合はマイナスドライバ等をスライダーのコの字型の方に入れてひねりますが、やり過ぎると折れてしまいますので厳禁です。

SliderOpen   SliderClose
長期間の使用でスライダーはかなり開いています。 ラジオペンチ等で隙間をジッパーテープが通る幅にします 

  スライダーを戻す      トップへ

FastenerCoilCut  SliderInsert
ニッパー等でコイルを取りスライダーを差込むスペースを作ります。その隙間からスライダーを押し込む様に入れます

 取り外した場所からスライダーを入れます。これで片側にはスライダーが通りました。
次にもう一方のコイルに通す訳ですが、やはり下端のコイル部分を5mm程エンドニッパー(やり難いですがニッパー)で取り去ります。この時コイルに使われているナイロンは太くてかなり硬いので、取り去る時に怪我をしない様に注意してください。一応コイルは、ジッパーテープの端のコード部分に、巻く様(スプリング状)に植え付けられていますので、目打ちの様な物でコイルを引き出すことも大変ですが不可能ではありません。本来は先述のニッパーかエンマで出ている部分をカットした後に、残りを取り去る方法です。この工具があれば作業が早く安全に出来ます。
 スライダーは下側から入れますが、すんなりと入ってくれませんので、左右に細かく動かすと段々入っていきます。(但し、コイルの取り去りが不十分だと上手く行きません)

SliderOnesideIn   SliderinCoil
スライダーを差込んだら上部に移動しておきます。反対側もコイルを5mmほどカットしてスライダーを差し込み上に上げておきます。

  ファスナー端を止める      トップへ

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下止め金具が無い場合は、ボタンつけ糸などを太めの針に通して、下部を巻き縫いします。

 本来は抜け止めのために金属製の留め金を使いますが、手に入らない場合は太めのボタン付け糸と太い針を用意します。ムシを取り去った部分から少しコイル部分に掛けて巻き縫いをします。これで修理が終了です。
 スライダー再利用の場合は、1回開いてしまっていますので、開閉時に力をかけると構造上また開く可能性があります。たまにスライダーの隙間を確認してスライダーをチェックします。開き気味の時はスライダーのガイド部分をまたいで挟める様なプライヤーで締めて下さい。

   専用部品で確実修理      トップへ

 ここで行なった作業は、緊急時のもので、スライダーの金属に癖が付いてしまっていますので、使っているとまた同じ症状が出る場合があります。整形作業の回数が多いと折れてしまう場合も考えられます。アマゾンからファスナー部品が手に入りますのでこちらで行うと耐久性のある修理をすることができます。
  ツマミ自体を交換することで確実に修理が可能です。部品交換をする場合、ファスナーのサイズの確認、ファスナーがコイルであるか、メタルであるか、ビスロンであるかの確認も大切です。

  ケースの場合(ギター用)      トップへ

GuitarCaseF_CoilCut   GuitarCaseF_MendClean
スライダーを差込んだら念のため上部に移動しておきます   反対側もコイルを5mmほどカットしてスライダーを差し込み上に上げておく

GuitarCaseF_Slider_Insert  この場合は、分厚い布を使用したギターケースです。基本的には、上記のリュックの修理と同じです。
 まず、開いた原因を探るためにスライダーの状態を確認します。コイル(ムシ)が完全に開いた場合は、ほとんどの場合はスライダーの閉じる箇所が上下に開いてしまっています。この場合は金属疲労を起こしている場合がありますので、再び壊れる場合があります。同型・同サイズの新品と交換すると安心して使用することができます。元のスライダーを使う場合は、スライダーつまみにあまり負担をかけないように開閉することになります。

  【修理の手順】      トップへ

  • ファスナーの一番下のコイル部分を、スライダーの縦の長さくらいをニッパーでカットして、入れるスペースを作ります。
  • カットしたコイル(ムシ)のテープに残っている部分を目打ちなどの先で取り去ります。
  • スライダーを一番下まで下げ、出来た隙間からスライダーを入れます。
  • 入れたスライダーを開閉して、開いたままでしたらスライダーの開いた部分をペンチで挟み閉じます。
  • このままですと、スライダーを下げた時に抜けてしまう場合があります。カットした部分閉じる作業をします。
  • 当然留め具は、ありませんので針と糸がある方は、この部分をぐるぐると巻縫いをします。今回は布用のボンドがありましたので、カットした部分の上の噛み合っている部分の1〜1.5cm位に塗布します。

注意点として、開いているスライダーは確実に劣化し、開くクセがついてしまっています。使っていつうちに、また開いてしまう可能性があります。スライダーはアマゾンでも手に入りますので、新品に変えた方が修理後は長く持ちます。ただ気をつけなければいけないのは、ファスナーは務歯の種類、サイズによって形が違います。購入の際にはこのことを念頭に故障したスライダーなどの部品のサイズ・種類を確認してから注文してください。

移 動: スライダー調整 スライダー挿入 下端止め ソフトギターケースの修理

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