開いてしまったファスナーの応急修理 ジャンプ :スライダー調整 スライダー挿入 下端止め ソフトギターケースの修理 リンク: 種類と構造 開いたファスナーの修理 布噛みしたファスナーの修理 OPファスナーの修理 洗濯ネットのファスナー修理 布団カバーのファスナー修理 ダウンジャケットの袖口修理 ズボンのファスナー修理 ブーツのファスナー修理 左右に裂けてしまう場合はスライダー交換 トップへ この例は、リュックのコイルファスナーの故障です。写真にあります様にスライダーのガイド部分の隙間が大きく開いてしまっています。別ページでご紹介していますがスライダーの構造上、上下を繋いでいるのが支柱です。
どうしても開閉に力がかかるバッグ等は構造の弱点が顕著に出ます。この時のリュックの状態はファスナーが完全に開いて全開状態になっていました。まだ本体はしっかりしているので、廃棄にはまだ製品としての役目は終わっていない感じがします。 ファスナーの種類別のスライダー形状 購入時には、サイズと種類は確認
ファスナーのスライダーは務歯の形状によって違います。下正面から見るとスライダーは、上にあげると左右の務歯を噛み合わせ閉じていきます。この左右の務歯を閉じさせるのがスライダーの下部分のくびれた箇所です。ファスナーテープに務歯がどのように付いているかに寄って、の位置が違っています。一般的にプラスチック務歯の「ビスロン」とメタルファスナーはスライダーの形状が上下とも「コの字型」になっています。 【アマゾンで工具・部品を調べる】 ※要サイズ確認!! ※部品購入時は、ナイロンか金属、サイズを選びます。No.記載が無い場合は他の衣料に使われている物に合わせるか務歯幅で選びます。 修理部品と工具を見る
【部品購入時のご注意】
ファスナーの務歯部分は、金属(メタル)、コイル(エフロン等)、ビスロン(プラスチック務歯)、特殊止水用などがあります。種類は、下が外れるオープンファスナーと一般の下止めのもの、リーバーシブル用の裏表にツマミが付いた物などがあります。 ファスナーには衣類用とバッグ・靴・カバー用があり、衣類用には摘むと解除されるロック機構があるものが多いです。一般的なサイズは、薄手衣料用の#3~中厚衣料の#5が一般的ですが、デザインされたブルゾンや厚地のゴルフバッグなどは#8や#10の大きなものが使われていたりします。サイズに関しては、YKKの場合スライダーの裏側に表記されています。 このことから、1.務歯素材、2.サイズ、3.形状(止めかオープンまたはリバーシブルか?)などが修理部品選びに必要になります。 上止め金具は、金属用がU字型に対してコイル用は、上・下止めに爪がありよりシッカリ掴み込む形になっています。 【ファスナーの型番と務歯幅】 コイルファスナーは型番と務歯幅(チェーン幅)はほぼ同じで、プラスチック製の「ビスロン」は、型番の数値より務歯幅が広くなっています。 ちなみに型番と務歯幅は次の通りです。 [3VS]務歯幅:4.6mm、[4VS]務歯幅:5mm、[5VS]務歯幅:5.7mm、[8VS]務歯幅:7.4mm [10VS]務歯幅:8.5mm、[15VS]務歯幅:13.9mmとなっています。 メタルは型番より幾分大きい様ですので、スライダーの番号と同じものを選ぶのが間違いがない様です。 応急修理開始 トップへ
ここでは応急修理を行いますが、スライダー交換の場合は、同形状・同サイズの新品と交換します。また下止め金具がある場合は、縫わずに差し込んで足を曲げて固定します。 左の写真は開いてしまったコイルファスナーのスラーダーです。ラジオペンチかプライヤーを用意して開いてしまったスライダーを、ジッパーテープが十分に通る幅まで挟んで狭くします。素材が軽合金の鋳物ですが、この程度の開きなので折れることはまず無いと思います。だましだまし力をいれて写真位の隙間になる様に締めてください。締め過ぎた場合はマイナスドライバ等をスライダーのコの字型の方に入れてひねりますが、やり過ぎると折れてしまいますので厳禁です。 スライダーを戻す トップへ ニッパー等でコイルを取りスライダーを差込むスペースを作ります。その隙間からスライダーを押し込む様に入れます
取り外した場所からスライダーを入れます。これで片側にはスライダーが通りました。 スライダーを差込んだら上部に移動しておきます。反対側もコイルを5mmほどカットしてスライダーを差し込み上に上げておきます。 ファスナー端を止める トップへ
本来は抜け止めのために金属製の留め金を使いますが、手に入らない場合は太めのボタン付け糸と太い針を用意します。ムシを取り去った部分から少しコイル部分に掛けて巻き縫いをします。これで修理が終了です。 専用部品で確実修理 トップへ ここで行なった作業は、緊急時のもので、スライダーの金属に癖が付いてしまっていますので、使っているとまた同じ症状が出る場合があります。整形作業の回数が多いと折れてしまう場合も考えられます。アマゾンからファスナー部品が手に入りますのでこちらで行うと耐久性のある修理をすることができます。 ケースの場合(ギター用) トップへ
この場合は、分厚い布を使用したギターケースです。基本的には、上記のリュックの修理と同じです。 【修理の手順】 トップへ
注意点として、開いているスライダーは確実に劣化し、開くクセがついてしまっています。使っていつうちに、また開いてしまう可能性があります。スライダーはアマゾンでも手に入りますので、新品に変えた方が修理後は長く持ちます。ただ気をつけなければいけないのは、ファスナーは務歯の種類、サイズによって形が違います。購入の際にはこのことを念頭に故障したスライダーなどの部品のサイズ・種類を確認してから注文してください。 移 動: スライダー調整 スライダー挿入 下端止め ソフトギターケースの修理 リンク: 種類と構造 開いたファスナーの修理 布噛みしたファスナーの修理 OPファスナーの修理 洗濯ネットのファスナー修理 布団カバーのファスナー修理 ダウンジャケットの袖口修理 ズボンのファスナー修理 ブーツのファスナー修理 CHSのIROIROサイト:人気サイト トップへ |