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底付きしたフロントサスの修理/DudyXC

 旧車のフロントサスの修理      ▲top

FSM_Bottomed
2000年以前のROCK SHOCKS DUDY XC

 この自転車は1990年代後期のMERIDAの車体で、当時はリジットタイプが多い中、フルサスペンションの車体で、前には一応ROCKSHOCKSのJUDY XCが付いていました。サスペンション付きマウンテンバイクには黎明期であったせいか、スプリングが使用されておらず、MPUエラストマー緩衝材として使われていました。MPUエラストマーは、発砲ウレタンのような素材です。これがプラスチックの連結用のコマがいくつも繋がれていて路面の凹凸を吸収してくれました。当時は乗り心地が非常にに良かったのですが、体重も増えたせいかだんだん底付きしてきました。
 フルサスの運転で気を付けなればいけないのが、パニックブレーキなどのフロントブレーキのかけすぎです。重心が前に移動したことで、リアサスの負荷が減り圧縮されていたバネが伸び場合によってはジャックナイフや前転してしまうこともあります。黎明期はアンチノーズダイブ等の機構はありませんでした。こんなことを考えるとフロントサスペンションは悪路を走らないのであれば、深いストロークはなくても大丈夫と思えます。このウレタンと太いタイヤの空気で凹凸を吸収してもちょうど良いのではないかと思います。

FSM_TopCapOff FSM_ForkDust
フロントサスの状態を見るために、トップキャップを開けて中を確認した時の写真で土状のゴミが詰まっていました。

  ROCK SHOCKS DUDY XC初期型の修理  ▲top

ElastmerIllust
正常な状態のエラストマーブロック

 以前フロントサスペンションに異常を感じた時にトップスクリューを外したことがありました。その時はまだ内部のエラストマーがプラルチックパーツの上下にあるピンで繋がれていました。これが正常な時に全部で17cmくらいだったでしょうか?その時からもしかしたら10年経っていたかもしれません。
 そのうちにFサスごと交換しようといろいろ探していました。しかし、新しいものを装着した場合、今あるものを捨てなければいけません。こんな事を考えると、物を買う時には捨てることがあることを考え、購入には慎重になることが必要である事を考えなければいけないと思いました。こんな事から、修理をおろそかにしていたのも事実です。ここで外国のYOUTUBEでDUDY XCの修理サイトを、見つけ修理の流れを知ることができました。しかしこのサイトは後継期型の物で緩衝材には性能の良いスプリングが使われていました。
 実際スプリングとエラストマーが違うのを確認し、作業手順はここでマスターしました。
そのほか、同じようなお悩みでJUDY XCの2回目の修理をなさっている方のブログからウレタンの20mm径の物が使える事を教えていただきました。ありがとうございました。

修理に必要な物▲top

FSM_Urethane FSM_Tools
部品はウレタン棒20φの200mmです。細目ノコはウレタン棒カット時に使用で押し出し棒は傘のグラスファイバー骨。

 この溶けて土化したエラストマーの代わりに上の写真のウレタンの棒を使います。そのほかは5mmのアーレンキー(六角レンチ)とこの初代のROCK SHOCKS JUDY XCのフォークキャップは24mmのナットではなく、円形の樹脂にギザギザが付いたものなので、顎が大きく開く大きめのロッキングプライヤーや、ウォータープライヤーなどがあると開け易いと思います。

ElastmerIllust
正常な状態のエラストマーブロック

 そのほか今回はエラストマーが詰まって取れなくなってしまっていましたので、電動ドリルに長い10mmのビットを付けてほじくりました。あとはハンマーと内容物を押し出すための長めの2.5mmくらいの棒or針金です。ウレタン棒のカットは色々試しましたが、細目ノコ(カッター装着タイプ)がいいようです。
 その他、本来の使用はサスペンションオイルなのですが、高価なので同じ粘度5Wの4サイクルエンジンオイルを使ってみました。

  作業準備/サスペンションフォークを車体から外す  ▲top

FSM_AheadOff FSM_AheadTBOff
コラムについているアヘッドステムを外します。ステム外しと固定(調整)ボルトを外します。
FSM_AheadHandleOff
ステムを取り外すと内側にスターファングルナットが見えます。

 前輪のブレーキワイヤーを外しておきます。アーレンキー(六角レンチ)5mmでコラムに付いているアヘッドステム2本を緩めます。次にコラムトップのボルトを緩めて取り外します。両足で前輪を抑えながら、ハンドルを左右に回してハンドルが付いたままのアヘッドステムを抜き取ります。今回はハンドルやケーブル類はぶら下がった状態にしておきますので外す時はワイヤー類に負担がかからないように慎重に行ってください。前輪のクイックリリースレバーを緩めてタイヤを外します。

FSM_FsusOff
車体から抜いたフロントサスペンション
DUDY_XC_HeadSet_BottomB DUDY_XC_DbearingOff
ヘッドセットの下側のベアリングは油切れしていましたので、組み込む前に清掃しグリスアップ。

 この自転車は購入時から約20年近く経っていて、メンテナンスは1度も無し。(作業画像はありません)分解してみると、リテーナーとベアリングの間に塵とグリースで固まったと思われる物質が固まっていました。ベアリング球は一つ一つリテーナーから爪で外し、パーツクリーナーで清掃し、リテーナー間にこびり付いた固まった汚れは歯ブラシとパーツクリーナーで落としグリースアップを行いました。これで指で回しても硬球が回る様になりました。

  インナーとアウターフォークを分離する  ▲top

 フロントサスのステムの上とアヘッドステムの下には、スペーサーやベアリング等の部品が入っていますので取り外して保管します。ステアリングのリテーナーは組み込む時に、丁寧に掃除してスムスに回る様にしておきます。
サスペンションのインナーとアウターを分離する方法は、サスペンションのアウターのボトムにアーレンボルトです。分離・分解するには5mmのレンチでを使ってまず、7mm程度緩めます。

DiskB_F_DrainCup FSM_BottomBoff
コラムのベアリングを取り外します。サスフォーク底部のボルトを7mm位緩めます。
FSM_HitBottomBolt FSM_PullOut
サスフォークの出っ張った底部のボルトハンマーで叩くとボトムに固定されていたインナーが外れます。
FSM_Disassembly
分解したROCK SHOCKS DUDY XC

 ボルトは完全に抜かずに7mm程度緩めて、緩んだ状態でこのボルトをハンマーで叩きます。そうすると奥に引っ込みます。この作業をもう片側も行います。こうするとアウターと固定していたインナーチューブが、アウターから離れます。コラム側からインナーを引っ張って緩めたボルトが引っ張られれば分離していますので、左右のボルトを取り外します。アウターを押さえながらコラムを持ってインナーを引き抜いて分離します。
 作業とは関係がありませんが、だいぶ下ですがインナーの底部の写真で、片側にのみC型ロックリングがついていました。ボトムのインナーシャフトは片側がアルミでした。これがアウターとインナーを繋げている部品になります。

   インナーチューブ内部の清掃      トップへ

FSM_TopCapOffB FSM_TopCapOffRB
左右のサスフォークトップのキャプを緩め外します。
FSM_UrethaneBroken
経年劣化で修復作業にロスが出た土状になったエラストマー

 左右アジャスターボルトを取り外します。このタイプのROCK SHOCKS DUDY XCはエラストマータイプのせいか、24mmのボルトは使用されていませんので、大きめのロックングプライヤーの開きを大きくしてギザギザのボルトに噛ませてギザギザを舐めないように慎重に回します。黎明期のこのタイプは中に ラストマーとこれらを繋ぐ円盤から上下にピンが出ているもので繋がれています。

ElastmerIllust
正常な状態のエラストマーブロック

 経年劣化でこのエラストマーは弾力がなくなり、ボロボロになります。さらに時間が経つと乗車時の圧縮でなんと土の様になっていました。これがインナーチューブに溶けた粘土のように固く詰まり、インナーの内側にへばり付いて、以前のように引き抜けなくなっていました。長期間に劣化された素材が圧縮された結果だと思われます。

FSM_InnerP_Crean
最終手段は10mmのドリルビットで対応

 これをどうやって取るか下の穴から押し出して見たり色々試して見ましたが、圧縮されたエラストマーとこれを繋ぐ等間隔で入っている樹脂パーツ部分が固着して行く手を阻んでいます。他のYOUTUBEでは同じ状況の修理画像が放り出す様にパタッと終わっていました。
しかしこれを除去しないで諦めては、作業が出来ません。詰まりを強制的に撤去するための荒療治をすることにしました。詰まっているのはどうにはほじくり出した上端から5cmより下でした。最終手段として、電動ドリルで何層かの樹脂パーツに穴をあけて引っ張り出すことにしました。ドリル刃は手持ちの最大径の10mmが1番長く、運良く下まで取ることができました。内部をのぞいてみると内壁にへばりついて取れなくなっていた円形パーツを取り出すことが出来ました。後はインナーチューブの内側をできるだけ清掃します。

   ウレタン棒を加工しインナーチューブに入れます      トップへ

 パーツクリーナーを入れダスターで内壁を掃除をした後、インナーチューブの内部の状態を確認します。底プレートが問題なく動き収まっていれば、ウレタンチューブを入れる準備をします。この初期型のROCK SHOCKS DUDY XCはエラストマータイプである事を確認してください。このタイプですと200mmの棒を、175mm程度の長さにウレタン棒をカットしなければなりません。
 素材が硬いので大きめのカッターで切ろうとすると、歯が全く入っていきません。次にパイプカッターで歯を押し当てながら回してもこの素材の断裁には無理でした。結果的に大型カッターに装着できる切り粉の排出が良い、細工用ノコを使う事にしました。この刃は切れ味が良く思ったより早くカットすることが出来ました。

FSM_UrethaneCut FSM_UrethaneIN
大型カッター装着の細工用ノコギリで、すんなりと切れました。この調整したウレタン棒をインナーチューブに仮に入れてみます。

   各部品にグリースを塗り、納めます      トップへ

 摺動部にたっぷりグリースを塗ります。そしてアウターチューブのオイルシール(摺動部)部分も綺麗にして、たっぷりグリスを盛っておきます。インナー下のシャフトは引っ込みやすいので仮にウレタン棒を入れておきトップキャップを締めておきます。グリースを塗ったシャフトとインナーチューブをアウターに静かに入れます。次に5Wのオイルをシリンジ(注射器の様な物)に吸い込ませ、インナーチューブに入れます。外国のYOUTUBEで見たものはスプリンブタイプのJUDY XCで片側110ccを使っていましたが、ウレタン棒は隙間が全くないので、両側約30cc程度しか入りませんでした。オイルを入れてから棒を入れるときは溢れる恐れ大ですので、必ずフォークの下には受けの容器(汚い受けでスミマセン)が必要です。

FSM_InnerP_Grease FSM_InnerP_GreaseP
アウターチューブに入れる前にインナーとアンダーシャフトにグリースを塗ります。 FSM_InnerP_Under FSM_InnerPin
アンダーシャフトにもグリースを塗り、インナーをアウターに入れます。
FSM_5W_OIL FSM_5W_oilin
ダンパーオイルをシリンジに充填します。ダンパーオイルをシリンジに充填します。

   完成したフロントサスを車体に戻します      トップへ

FSM_CompV
インナーチューブが伸びました。

 修理したROCK SHOCKS DUDY XCを清掃しグリスアップしたヘッドセットを組み込んでフレーム側にもグリースを充填しセットします。次にコラムにハンドルステムを差し込みアヘッド上部のネジを締めガタツキとハンドルの滑らかな曲がりを確認します。納得できたら、ステムの2本のボルトを締めて固定します。
 修理したフロントサスは、伸縮率が低いウレタン棒を使っていますので、車体に戻した時にかなり車高が高くなり、スタンドが効かなくなってしまいました。センタースタンドの隙間に木製の詰め物をゴム系ボンドで固定しました。まだ試運転はしていませんが、硬い素材を使ったために体重が80kg超えの人には硬めで良いのではないかと期待しています。
 修理をするまで底付きした状態で長期間経っていましたので、インナーチューブの埃除けのダスト蛇腹がつぶれていまいました。インナーが元の長さになるとこんな感じになります。
 アウターにインナーを入れるときに、反対に入れない様に向きに気を付けてください。反対に装着すると、ステム軸に対してフロントサスが車軸が手前にくるので、ハンドル操作に異常を感じます。

   交換後の乗り心地      トップへ

 さて走行感覚ですがフロントの長さが戻り、水平が取れたためか乗車感覚が良くなりました。またフロント材交換の乗り心地は、リジットの様に突き上げ感は感じませんでした。ウレタンの効果もあるのでしょうが、MTBタイヤを履いているのでに凹凸の乗り越え時の違和感が全くありませんでした。
 このウレタン棒使用は、体重が重くて現在お使いのサスが柔らかすぎる方や、ブレーキング時のノーズダイブが嫌と感じる方にも良いかもしれません。

 エラストマー使用の旧型のフロントフォークは経年劣化を起こしていて、内容物が溶けてインナーツーブに詰まっていましたので、思ったより作業に時間がかかってしまいました。本来はこのタイプに使えるROCK SHOCKS DUDY XC専用スプリングが販売されていましたが、だいぶ前に見なくなっていました。今回のウレタン棒とオイルだけの材料費は約¥2,700となりました。

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