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このページでは、「捨てるなら, ダメモトで直してみる」をコンセプトに家庭用品を修理したページです。



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コイルファスナー修理

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オープンファスナーの修理

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  致命的な状態からの回復      トップへ

OpFastnerStructure
ブルゾンやダウンジャケット
などはオープンファスナー使用

 ちなみにここで登場します衣類は年代物(40年位前)のフランス・ANORALP社製の山用のダウンジャケットです。ダウンが入っているキルトが折り返しして二重になって保温性は抜群です。ダウンを使用したコートなどの衣類は、ファスナーが使われています。布製の衣類と違って中の羽毛が飛び出したりして、手軽に修理ができませんし、修理代がいくら掛かるか不安です。ファスナー以外は問題ない場合、捨てるには勿体無い!と思われる方はご覧になってください。
 当時のダウンは素材が非常に良好なので、処分はせずに修理によって室内用として復活しております。修理後全く壊れること無く、5年以上現役で使えています。

  ファスナーの様々な故障

Fastener_Wear.png
ファスナーは様々な衣料に

 ファスナーの故障は、メタルファスナーは「務歯(ムシ)」抜けが殆どで、カバン類などでは、スライダーの摩耗や、スライダーが開きつまみを下ろしても全く閉じなくなる故障が多いです。
 オープンファスナーの素材は、メタル、ナイロンコイル、ビスロン(プラスチック務歯)が殆どです。薄い衣料はファスナーの負担が少ないために、故障はあまり起こりません。しかし厚手のジャケットなどでは、下部のボックスに蝶棒を差し込む時に負担がかかります。その為に差し込む時に、蝶棒を固定してあるファスナー下部の補強テープにかなり負担がかかります。回数を繰り返すと補強テープが柔らかくなったり、さらに進むと千切れが起こります。この千切れが起きると蝶棒を箱に入れることが出来なくなります。ここで取り上げるOPファスナーの故障は、ダウンジャケットの補強テープがテープから千切れた最悪の状況時の修理です。

  ファスナーの構造と修理

Fastener.png
衣類の要のファスナー

 オープンファスナーの構造は、左右分かれている務歯を下部にある箱に差し込みスライダーを引き上げる事に寄って、左右の務歯が噛み合い閉じる構造になっています。オープンファスナーにとって、下部の箱と蝶棒は重要部品となります。この務歯をささえるのはテープの端についているヒモ状(左図の丸)のものです。務歯のコイル、メタルに関わらずこのコードはテープに付けられています。こんな重要な役目のコードがテープから剥がれると致命的になります。
 ここでの症状は下部の蝶棒の「補強テープ」が切れてしまった場合です。ジャケットのファスナーは下部分が壊れると、前を閉め合わせることが出来なくなります。冬には保温を確保出来なくなります。普通の布の場合はファスナー交換が可能ですが、ダウンジャケットのファスナー交換はファスナーを取り外しすると羽毛が吹き出して不可能です。

ご注意!!:薄手の衣料には応用できません。
ビスロン(プラスチックの務歯)のものは修理できませんので、ファスナーの交換となります。

【アマゾンで工具・部品を調べる】 ※要サイズ確認!! ※部品購入時は、ナイロンか金属、サイズを選びます。No.記載が無い場合は他の衣料に使われている物に合わせるか務歯幅で選びます。 

【部品購入時のご注意】
 ファスナーの務歯部分は、金属(メタル)、コイル(エフロン等)、ビスロン(プラスチック務歯)、特殊止水用などがあります。種類は、下が外れるオープンファスナーと一般の下止めのもの、リーバーシブル用の裏表にツマミが付いた物などがあります。
 ファスナーには衣類用とバッグ・靴・カバー用があり、衣類用には摘むと解除されるロック機構があるものが多いです。一般的なサイズは、薄手衣料用の#3〜中厚衣料の#5が一般的ですが、デザインされたブルゾンや厚地のゴルフバッグなどは#8や#10の大きなものが使われていたりします。サイズに関しては、YKKの場合スライダーの裏側に表記されています。
 このことから、1.務歯素材、2.サイズ、3.形状(止めかオープンまたはリバーシブルか?)などが修理部品選びに必要になります。
 上止め金具は、金属用がU字型に対してコイル用は、上・下止めに爪がありよりシッカリ掴み込む形になっています。
Coil3Cn_Slider.jpg Coil5Cn_Slider.jpg  VISLON5VS_Slider.jpg Metal5_Slider.jpg
左からコイルファスナー3C、コイルファスナー5C、ビスロンファスナー5VS、メタルファスナーNo.5

【ファスナーの型番と務歯幅】
 コイルファスナーは型番と務歯幅(チェーン幅)はほぼ同じで、プラスチック製の「ビスロン」は、型番の数値より務歯幅が広くなっています。
ちなみに型番と務歯幅は次の通りです。
[3VS]務歯幅:4.6mm、[4VS]務歯幅:5mm、[5VS]務歯幅:5.7mm、[8VS]務歯幅:7.4mm
[10VS]務歯幅:8.5mm、[15VS]務歯幅:13.9mmとなっています。 メタルは型番より幾分大きい様ですので、スライダーの番号と同じものを選ぶのが間違いがない様です。

  壊れたオープンファスナーの修理手順      トップへ

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オープンファスナーの差込側の下部の破損

 この状態ではオープンファスナーの心臓部である、補強テープがちぎれてしまって差し込み棒(蝶棒)と分離してしまっています。補強テープはちぎれて、差し込み棒が外れてしまっています。
 差し込み棒(蝶棒)の構造は、上の図にありますように、補強布でテープを硬化して、芯ヒモをくわえる用にカシメられています。分離してしまった差し込み棒の中は、務歯を固定する為の細いヒモが通る様になっています。カンタンに云うとここには隙間が空いています。
 今回はここに、ステンレス針金を通して衣類本体に2カ所差し込んで曲げて修理をしてあります。このちぎれてしまった部分の蝶棒は、下の箱に差し込むときに必要な物です。一旦スライダーを引き上げると、かみ合った務歯どうしが強度を出してくれます。修理した部分に大きな力がかからない限り開くことはないです。

 イラストにあります通り1本の針金(下)が衣服の本体に固定します。この時、針金の長さは、蝶棒の一番下が、務歯のライン延長より幾分狭くなります。
 もう1箇所(上)務歯の延長線上の高さにします。注意点としては、差し込む時にぐらつきが少ないように短くして「補強テープ」に刺して曲げて固定してあります。
 この時、下の3枚目の写真にあるようにステンレス針金の先は、羊飼いの杖の先の様に丸めると自由度があります。上下ともに針金の切断か所は指先きに引っ掛からないように、必ず面取りをします。これをきちんとやらないと布を傷付ける場合があります。 写真でロウ状のものはグルーガンで樹脂を付けた跡で、これは強度的には全く効果がありませんが、ホツレを止めるには効果があります。  topへ

AnoralpFastnerMB  AnoralpFastnerMF
 下止めはコイルファスナーの下にあります。 下止めのつめ部分を露出します。
AnoralpFastnerMBot StenSticEnd

 真下から見ると、固定している状況がわかります。(上のイラストにありますように、差し込み棒(蝶棒)の中をステンレス針金が貫通しています。その針金は衣料本体に刺して曲げてあります。
 使用している針金は錆による、衣類の影響を考慮してステンレス製としました。太さは力がかかる箇所ですので、強度の事を考え0.9mmを使用しています。ファスナーのサイズや衣類本体の厚さなど、衣類の状態を考慮して選びます。針金の断面は触ったり当たったりした時に、怪我や衣類を傷めないように加工します。作業がやりやすいように、曲げる前に断面の面取りをして滑らかにしておきます。 

  スライダーつまみを紛失した時は      トップへ

AnoralpFastnerSM AnoralpFastnerSlider
紛失したスライダーのつまみをステン線で制作いました。切断面はなめらかに加工。

 前開きの上着に使用されている、オープンファスナーのスライダーのツマミ部分は、知らず知らずに落としてしまっている場合があります。上着のこのタイプのファスナーは開き止めとして、スライダーのつまみには、引っ張るとロックが外れるように作られています。つまみが無いとロックが掛かってしまい非常に開けづらくなってしまいます。最悪の場合はスライダーの穴に、ナイロンの水糸のような細くて丈夫なヒモを通して輪を作っても開きます。しかし柔らかいのでつかみづらいのも確かです。
 使う素材は、洗濯のことを考えるとステンレス製がベストです。太さは強度がある1.2mm〜1.6mm(場合によって)が安心です。気をつけなければいけないのは、衣類に針金を使用する時は他を傷付けないように、針金の断面を鉄ヤスリを使用し面取りを確実にすることです。

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