家庭用品の修理
使用する道具 修理 応用例 扇風機の羽根の修理
軟質プラスチック製品の修理
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便利な素材だけど?
軽くて錆びないプラクチックは様々な家庭用品の素材となっています。しかし、長期間の使用や不意の衝撃等により壊れてしまうことがあります。 修理の必需品として、接着剤があげられますが家庭用品の場合重さや力がかかり、強度が不十分で壊れてしまうことが多いものです。
耐久性を調べて購入
一番大事なのは、購入するときに値段もさることながら、使用強度も確かめて購入されることをお薦めいたします。特に力が掛かりそうな箇所が十分肉厚になっているかなど、多少力を少し入れてみて確認するのもいいと思います
【必要な道具】

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修理で欠かせない道具とは?
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この修理のページで活躍するのは『マイクロドリルの刃』。細い穴はキリでも空きますが、穴が円錐形に開くので強度が落ち、修理寿命が短くなります。 ここで取り上げている軟質プラスチックは、ピンバイスで大丈夫ですが、硬質プラスチックは電動ドリルの方がラクです。本当はボール盤(垂直に正確に穴を空けられる道具)の方が垂直に穴を空けられて良いですが、低価格で販売されている電動ドリルドライバーで十分だと思います。
- ステンレス針金1.2〜1.6mm(状況や必要強度に応じて選択)
- ドリル刃(ステンレス針金に応じて選択)と細刃用アダプター
- クリッパーまたは刃付きのペンチ(ステンレス針金のカット用)
- ロッキングプライヤーなど力が入りやすいペンチ(曲げに使用)
【使用道具をamazonで調べる】

リリーフ(RELIFE) 小径マイクロ ドリル刃セット 1.0~1.9mm 10本組
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クラフトツール 精密ピンバイス D 74050 マイクロドリル刃を 先端に固定でき手で 穴を空けられます。 |

ケイバ(KEIBA) プロホビー 先細ラジオペンチ HEC-D05
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MCC ミゼットカッタ- MC-0020 太番手の針金のカット する時の必需品で軽く 切れます。 |

HAKUBI バイスプライヤー200mm 挟んで固定出来る便利な プライヤーです。
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修理の仕方/キーワードは"ホッチキス”
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プラスチック製品は、割れる場合が多いですが、「これだけなのに、もったない!」と少しでも感じたり、や興味のある方でお時間のある方は是非やってみてください。 写真はランドリーバスケットを修理した例です。シリコンは柔らかく割れることが想像できませんが、なんと以外に弱く持ち手の部分は、亀裂が入りちぎれてしまっています。家族分の洗濯物を入れて持ち歩くと、かなり重さで持ち手の部分に負担が来て割れてしまいました。また柔らかいので丈夫と思われがちですが、衝撃で割れています。上の画像の左2枚は50cm程度の高さから落とした衝撃で割れてしまいました。底から側面の穴の所まで、重さと衝撃で出来た亀裂割れ部分を修理したものです。
修理方法
- 本当に修理可能か判断をする。(多数箇所壊れた物は、強度的にも無理な為に諦めます)
- 割れた箇所を合わせて隙間無く合うかを確認します。
- ステンレスの針金を強度に応じて選ぶ。(殆どの物は太さ1.2mmで大丈夫)
- アバウトですが、裂け目の合う位置に裂け目から1.2mmのドリルで両側の同じ位置の3mm程度離れた箇所に穴を開けます。
- ステンレスの針金を穴の幅と折り曲げに余裕があるコの字形に曲げます。(いわゆるホッチキス型)
- 曲げた針金をホッチキスを、刺すように両側の穴に差し込み反対側で曲げます。
(引っ掛からないように折り返しをホッチキスの様に曲げるのがコツです)
『ランドリーバスケット』の場合は、差込み方向は内側からして、外側で曲げると衣類を傷めません。
- これを強度が出る間隔で繰り返します。
穴空けは「キリ」でも良さそうなのですが、円錐状の穴になるためガタ付きが出ます。結局穴が均一の太さで空くドリルの方が穴に針金が密着し壊れや裂けが少ないことと、掛かった力が均等に分散するために圧倒的な強度があります。
先述しましたが、洗濯物が引っ掛からないように、ステンレス針金は必ず内側から差し込んで、外側でホッチキスのように先端を巻き込むように丸めます。これに寄って針金による怪我を回避できます。
【注意点】
ランドリーバスケット上の2つに割れたハンドル部分の修理は、当初は同じ1.2mmの物を使っていましたが、しばらく持ち堪えていたのですが、結局重さに負けて外れてしまいました。
大きな力が掛る箇所の場合、このように外れる場合があり更なる補強が必要になる場合があります。ハンドル付近の丈夫な箇所に同じ直径のドリルで穴を開けて、太い(直径4mm位)針金(番線)で離れたハンドル部分と、ハンドルの元の部分全体を補強してあります)ちなみに加工はペンチでは曲げるのが大変なので、バイスプライヤーを使うと簡単に加工できます。
応用例
- 野菜スピナー(別ページでご紹介しています)
- 柄が割れた硬質プラスチックのキッチンばさみ(1.6mm使用)
- 割れたプラスチックのちりとり
- 折りたたみ式洗濯ハンガー
- ランドリーバスケット(軟質素材)
素材による修理方法
- 柔らかなシリコン製品の修理→接着剤は高価なのと断面積が小さいと強度不足で接着が厳しい
- ガラス製品の修理→やっぱりエポキシ系の2液性接着剤
- 陶器の修理→やっぱりエポキシ系の2液性接着剤
- カーボン製品のヒビの修理→やっぱり瞬間接着剤
(瞬間接着剤は10円玉の面積に1滴まで)
- ゴム製品の防水修理→やっぱりウェダー修理用接着剤(釣具店で販売)
かなり柔軟性のある優れものだが、開栓後要冷凍保存(硬化して使用不能)
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