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ラジオ好きの1971年製ラジオの復活

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  バリバリ音がするIC-11      トップへ

IC11_FrontView IC11_FrontTopView
SONYで1971年に販売していたSONY IC-11の正面と上面

 この写真は、東京オリンピック開催から7年後くらいに発売されていたソニー・アイシー・イレブンです。1971年のラジオでカセットラジカセが出る前まで活躍していたラジオです。バンドはAM,SW,FMの三波ラジオで当時としてはハイスペックな一流メーカー「ソニー」のフラッグシップでした。小型ながら音質も良くお気に入りのラジオでした。しかしこの後、カセットテープエアーチェック(番組録音)が出来る「ラジカセ」が主流となり、単機能のラジオの出番はあまりなくなってしまいました。

SONY_IC11_LOGO
SONY IC-11の選局窓

 こんなことから役目を担ったラジカセでしたが、機械部分やテープを送る軸とゴムの汚れなどのメンテナンスが必要で、機械式の操作メカの摩耗などで比較的短命でした。それに比べて電波を受信して音声を鳴らすラジオは機械的な部分が比較的少なく延命してきました。そんな置いてきぼりにされたラジオですが、ひょんな事から仕舞っておいた引き出しから出てきました。運良くACアダプターも発見でき、このプラグを本体背面にソケットに挿して鳴らしてみることにしました。

   IC-11の状態      トップへ

SONY_IC11_TunigWindow
夜間もライト付きで選局可能

 見た目は大きな外傷もなく問題ありません。ACアダプターのプラグをソケットに差し込んで、スイッチを押し込んでみました。
 聞きたいのはAM放送で、早速選局して曲に合わせました。しかし兎に角ノイズが「バリバリバリ」としたかと思うと音がフェードアウトしてしまいます。そのうちに上面にある選局レバーを動かすと一瞬戻ったりします。しかし長く続くわけではありません。・・・ということでこれはレバースイッチの摩耗かゴミの侵入と判断して、内部を見ることにしました。

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IC11_CIrcuit
手作り感満載の工員が一つ一つ基盤に半田付けした電子部品がギッシリ埋まっています。
IC11_BandSwitchCIrcuit
下方のスライドスイッチへ連結

 すでに50年を過ぎているこの家電は、様々な部品が問題を起こしている可能性があります。内部にアクセスするには、背面の2本の#2ビスを外せば裏蓋がハスれます。問題の上面にある選波用のレバースイッチを辿っていくと、下方に伸びる逆L字型のプレートの先にスイッチがあります。これが問題のスライドスイッチです。ここの接触が悪くなっていることが分かりました。しかし、ご覧の通りコンデンサーなどの部品がギッチリ詰まっていてこのスイッチにアクセスできません。周りからエアダスターを吹き込んでみましたが、僅かな隙間も見つかりませんでした。

   FMバンドが幾分広く、ワイドFM端は受信可能      トップへ

FM905Tune
FMは、90Mhzを超える目盛りが付いています。

 時たま1日中問題なく動いてくれる時があったり、音が消えた時に全く戻らなかったりしています。そんな中、比較的FM放送は安定して聞くことができました。・・・実はTBSラジオが聞きたかったのでAM放送がダメなので、諦めていました。話は逸れますが、この製品のしばらく後にアナログTV放送が入るラジオが発売されました。いわゆる「TV音声が聞こえるラジオ」です。このタイプは、現在のワイドFMも受信が可能です。・・・っていう事は、TBSラジオの場合AM954とFM90.5MHzで流れています。このIC-11の頃はこの様な放送が流れる50年近い前の話。まさかとダイヤルを回して見ると、なんとこのIC-11は90MHzより少し先までメモリがあるではないですか!、って事はもしかしてワイドFMの端にあるTBSラジオは入るのではないかと、チューニングしてみました。・・・なんとしっかりとFM90.5のTBSがしっかり入りました。AM放送をクリヤーに聞くことや、他のワイドFMの選曲はできませんが運良くお目当のラジオ局が聞くことができました。
 現在は、パソコンやスマホでもラジコで聞くことができますが、今まで電波に乗って流れてくるラジオのは時差などある訳がありません。現在は腕時計も電波受信タイプが出ていますが、時報をラジオで合わせる昭和世代には、この動作が体に染み付いています。ラジコや地デジなど品質は良いもののこの時差が馴染めません。この生放送がタイムラグ無しで聞くことができるのが本来の放送ではなかったのかとひしひしと感じるこの頃です。

IC11_Revival220122
レトロなデザインの据え置き型ラジオが、現在でも活躍しています。

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