新たな趣味として、渓流釣りを始めてみよう! 奥多摩川等:2002年〜2012年の釣り紀行
大きな岩の間を縫う様に流れる清流。大きな岩を乗り越えた流れは下で白泡となり流れのザワザワと音を立てます。上には木々が生い茂り、その隙間を縫う様に流れるそよ風。都会では味わえることのない景色、緑、透き通った川の流れと木々から生産される新鮮な空気。この中でのんびりするだけでもリフレッシュ出来ます。そこでもし魚が釣れたら、その自然の魅力はさらに広がってきます。特に渓流に棲む魚の模様はとても美しく、惚れ惚れしてしまうことがあります。
こんな自然の中での遊びも、アイテムが揃うと格段に楽しくなってきます。渓流釣りはそのシチュエーションに合わせた仕掛け、オモリ、釣糸、鈎(つりばり)を変えていかなければなりません。また釣りする流域によって川幅に適した竿の長さも必要です。ここに更に釣りをする方の道具選びの個性が加わり、趣味の中では奥が深いといわれる由縁です。
釣行したポイント: 日原川 海沢・白丸 古里(寸庭) 川井 御岳 澤井・軍畑 和田橋 釜の淵 調布橋 羽村電車でも釣りに行ける奥多摩川:近隣のJR青梅線の駅 アイコンクリックで駅紹介
※上記駅のうち、奥多摩駅、川井駅、御嶽駅、沢井駅は比較的川に近い駅です。 |
渓流釣りの仕掛け (クリックで拡大できます)
魚を釣るのには、竿と仕掛けが必要ですが、渓流釣りの仕掛けはかなりシンプルです。まずは渓流竿が必要ですが、釣りをする川幅に関係します。ズーム機能があるものは7段ズーム竿を除き、一般的な竿は50cm程長さを変更できます。
仕掛けは鈎までの長さは、竿の長さプラス20cmくらいになります。仕掛けは道糸とハリスに分ける方法と、通し仕掛けといって鈎の結び目まで1本での仕掛けになります。本来は、道糸とハリスを分ける場合がありますが、分ける方が根掛かりで仕掛け全体を失う可能性が少なくなります。しかし、「通し仕掛け」は、ハリスとの結び目が無いので、魚が掛かった時の強度が一番強くなります。
0.15号とかで仕掛けを作る場合は、この方法が安心です。図の仕掛け図は「通し仕掛け」になっていますが、例えば仕掛けを分ける場合、道を0.3号、ハリスを0.2号ということも出来ます。このつなぎ目は輪でつなげますが、結び目で切れた事が何回かあります。人によってはスピーディで交換できる「ハリス止め』という真鍮製の細い針金のものを使う場合もあります。
釣りをする前に!!
管理釣り場以外のほとんどの、川・池・湖では各地のエリアの漁協が、魚の放流を行って、魚数が減って釣りができなくならない様に、管理しています。その一つが遊漁券や年券で、集めたこの費用から資源保護や、放流日などのイベント、稚魚放流などを行っています。ここ奥多摩漁協では、3月からの解禁日に、ヤマメ、イワナ、ニジマスなどの放流日を設定して年に数回行っています。6月からは鮎の解禁が始まります。
遊漁券は年間遊漁承認証に比べて割高ですので、回数を熟せそうもない方はこの日釣券という選択もあります。
奥多摩漁協:奥多摩川遊漁券情報はこちらから
釣りの仕方
さて仕掛けはこんな感じですが、実際釣り場に行くと川は場所によって深さが違います。ガン玉(錘)や目印の位置をそこに引っかからないように水深を合わせます。錘は素早く沈めたいポイント以外は、重すぎると川底に引っかかって仕掛けを失ってしまう場合があるので、試しながら位置の修正をします。
これで調整が済んだので、餌を鈎につけて自分の仕掛けを流したいラインに行く様に上流側に振り込みます。目印が自然に流れるよう高さを調整しながら下流まで流します。
様々な流れをトレースして、餌を突っつく様な反応ある場合は、そのラインを流します。数回やってダメな場合は別のポイントに移動します。
魚が掛かったら
強く竿を煽り合わせると、道糸が切れる場合がありますので、ちょとだけ強めに竿を上げフッキングさせます。釣糸が0.2号以下等の場合は、取り入れ時に切れる可能性があります。この場合は慌てずにじっくり対応します。魚は左右に泳ぎ回りますので糸が細い場合は弱るまで糸に負担がかからないよう移動します。 2〜3分もすれば魚は釣糸と竿に引っ張られているので、泳ぎ疲れて疲れて呼吸をするために浮いてきます。
タモ網を用意してゆっくりと網に導きます。この様に尺前後の<リリースする場合はこのままですと魚は回復できないので、エラに水流を起こすために横になった魚体を起こして、前後に動かします。自立できる様になったのを確認して、川へ戻します。
魚を持ち帰る場合は、個人的には鮎バッグに入れて川に浮かべています。
川の深場で釣る時や移動する場合は、鮎バッグを固定しなければいけませんが流れの中に立ち込んで釣る場合は、鮎バッグや舟にかなり水の抵抗を受けます。この時は、渓流ベルトがあると安心です。
使う道具を調べる トップへ
渓流釣りをするには、様々な小物を取り出しやすくしなければなりません。これらを効率よく出し入れするには、「渓流ベスト」が最適です。移動しなければ、最初は長靴でも大丈夫ですが、奥のポイントを釣る場合・川を渡る場合には「ウェダー」が必要となります。竿は一般の渓流の場合は5.3〜6.3mのズームタイプが便利ですが、川幅が広いポイントでは7〜8.5mくらいは欲しいです。逆に源流では短いものが便利で、私は3.2m〜5.3mの7段ズームの「七渓峰」を所有しています。
渓流釣りを始めるには、最低限長靴が必要です。普通の長靴では岸からのみ釣りをするには間に合う場合がありますが、しかし岸辺に立ち込んだりポイントを移動するために、深めの川を渡ったりするには、胸近くまであるウェダーが必要となります。 股まである左右別れたものがありますが、水位を意識していないと内部に水が流れ込む可能がありますので慣れが必要です。
また気温の低い季節なら問題はありませんが、暖かくなると内部に結露する可能性があります。この結露が嫌な方は、スーパーブレスウェーダーなどの透湿性のものが快適です。しかし価格が2万円以上になります。そして靴底は苔などで滑りにくい様に「フェルト」でできています。このフェルト製の靴底は、体重で硬くなったり、すり減ったりして滑り易くなってきます。高級なものは靴底のフェルトがマジックテープ式になっていて(左画像)交換ができるものがあります。
底に切れ目を入れて屈曲し易くい物も出ています。
渓流用品をを探してみる
釣りには、様々な小物が必要です。例えば、釣糸、鈎(つり針)、オモリ、目印、ハサミ、鈎はずし、餌箱、予備の仕掛けなど、引っかかって切れたり食いが悪い時に細番手に交換したりする用品も必要です。場合によってはデジカメも必要です。また、釣れた時の魚を取り込むときにタモ網があると、細い糸で釣るので必要となります。
渓流竿探してみる
最後に釣竿になりますが、糸とのバランスがあり、細い糸では柔軟性が無いとやりとりしている間に切れる可能性がありますので、胴調子の柔らかい竿が必要で「ゼロ調子」などとも言われています。何故、細糸を使うのかと言うと、水流の中で抵抗なく自然に流れるからです。その細い糸が切れにくいように竿に衝撃吸収の特性を持たせたのがこの胴調子の竿と言えます。それに対して太い糸で掛かった魚を抜き上げるには硬調子のものが合っています。
穂先はしなやかな「ソリッドタイプ」とコシのあるパイプ形状の「チューブラー」がありますので、竿選びをする時には覚えておくといいと思います。また最近は穂先の先端がソリッドで、途中からチューブラーという複合穂先の製品も出ています。
竿にも長さがいろいろあって、川幅の広い中流〜本流の場所での釣りでは7m〜8.5mがあると満足なポイントまで届いてくれます。ただし、長竿の場合は仕掛けの振りこみを竿の柔軟性を利用します。6m程度では初心者でも少し振る練習をすれば思うポイントに振り込めます。
逆に、8mを超える長さの本流竿では、長いし、重さあるので、下から振り子の様に仕掛けを送る6.3m程度の竿の振り方では思うところに仕掛けが飛びません。このような竿では、オーバースローで仕掛けを錘の重さで張って竿のしなりを利用して飛ばすのがこの竿の使い方です。
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