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ベアリングのリテーナー破壊

 自転車の主要部分である、車軸にはベアリングが使われていて、グリスアップすることで惰性の距離が伸びます。特に室外保管で、雨ざらしになっている場合はグリス切れに注意が必要です。オイルシールの隙間から乾ききったベアリングの間に水が流れ込んで、赤錆が発生し動きが悪くなります。
この部分は高速で回転する車輪の中心ですので、ベアリングがキズだらけになり摩耗してしまいます。今回はさらに悪いことに、走行中に車輪が回ると「ガリガリ」と驚く様な異音が出てしまいました。
 

   ボスフリーの構造

この自転車(低価格クロスバイク)の後輪は、ボスフリーです。片側は右下のフロントハブと構造は同じですが、左下の写真の様にハブの片側にネジが切ってあります。ここにボスフリースプロケットがネジ込まれています。
 ベアリングはリアハブの両側のカップ部分に鋼球がリテーナーに収められ入っています。右のスプロケット側は、ボスフリーの凹みに収まっていますので、を取り外す事でアクセスできます。
 このベアリングは、フロントハブの図にあるように片側が抉られている球押し(ナット)で押さえられています。この球押しを固定する為に、この外側に2つのナットでフォークを挟み込んで固定されています。 メンテナンスで必要な物は、下の写真にあります「15mmの眼鏡レンチ」と「ハブスパナ」と潤滑になる「グリス」です。清掃には、パーツクリーナーがあると便利です。

  • ボスフリー専用のフリーリムーバー工具(穴あき品)を後軸に通します。(クイックリリースの場合はシャフトの穴に工具の棒を通します)
  • ボスフリー専用のフリーリムーバー工具に24mmのメガネレンチを組み合わせます。
  • ボスフリーはハブに直接ネジが切ってありますので、ペダルを踏むたびに締ってきます。
  • ハブには回転方向(正ネジ)のネジが切ってあります。ペダルを踏む度に締め込まれているので、殆ど固着してカンタンには緩みません。
  • 弛まない時は力任せにムリに回そうとすると、上の写真のようにフリーリムーバー工具の角を傷めます。
  • この時はメガネレンチが入るサイズの足場に使うの単管パイプ(48.6mm直径※ピン無し)を、メガネレンチに差し込んで、体重をかけて外せばカンタンに弛みます。(店によりますが単管パイプは、ピン無し1mのものが販売されています。)
    片口メガネレンチとですと細いパイプでも可能です。
  • タイヤとリムをしっかり押さえながら、正面から見て左方向(正ネジ)に回します。

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  ブレーキワイヤー・後輪を外す

 作業をするために車輪をはずしますが、最初にリムを挟み込んでいるブレーキを解除します。写真のVブレーキの場合はレバーの上部分にバナナパイプがあり、その中をインナーワーヤーが通っています。この部分を引っ張ってみるとカンタンに外せます。余談ですが、ママチャリの前ブレーキはほとんどが、ワイヤーを止めてあるナットを緩めるとブレーキが開きます。

   車軸を取り外す      トップへ

  • 車軸がナットでシートステーに固定されている場合は15mmの眼鏡レンチで外します。クイックリリースの場合はレバーを起こして取り外します。
  • 後軸にはスプロケットやチェーンが付いていますので、ナットを緩めながらチェーン・リアディレイラーから外します。さらにナットを緩め車輪をフレームから外します。

   ベアリング周りを清掃する      トップへ

  • 外した後輪の球押しを緩め、後輪を平に置きさらに球押しを緩めます。
  • 完全に球押しを外し、中のベアリングを取り出しますが、布を下に敷くと転がりにくくなり紛失を防げます。
  • 雨ざらしでメンテナンスをしていない場合、グリースが流れ出て球がポロポロ落ちることがありますので注意が必要です。
  • 球受け内を清掃します。今回はリテーナーがバラバラに壊れていたので、異物を除去します。

   リアハブをグリスアップ      トップへ

  • 今回は、高速ベアリング用のエーゼット万能グリースを使用します。粘度は普通の感じです。
  • グリースを入れ込むのにはアイスキャンディーの棒が以外に使い易いです。

 後ろハブに使われているベアリングは、ベアリングの鋼球がリテーナに入っているものが使われていましたが、壊れていたので応急処置でリテーナー無しで作業します。

 ボスフリーの反対側の作業です。清掃した球受け内にグリースをたっぷり入れ、そこに清掃した鋼球をいれます。次に球押しをネジ込みます。
 こちらはボスフリーを取り外し清掃した球受け内にグリースを充填した状態です。右の写真は、球押しのパーツでこれをシャフトにネジ込みます。

  • シャフトの両側に球押さえ固定ナットをネジ込みます。
  • 使われているナットは、ロックナットとベアリングの球押しナットと、車軸をシートステーに挟み込んで固定するの部品になっています。
  • 両側の球押しの状態の確認の為に車軸ごとタイヤを持ち上げ、回り具合を確認します。
  • 回転が渋くすぐに止まってしまう場合は、球押しの調整をします。
  • 左右のガタを確認して、ガタが無くなる程度で回転がなめらかになるよう調整します。

   組み立てます

  • 締め付け調整が済んだら、後輪をシートステイに戻します。
  • ホイールの軸を両手で掲げてタイヤを回転させて問題が無いか確認します。
  • 後輪が前輪と一直線場に揃っているか確認します。
  • 15mm眼鏡レンチを使ってフレームに締め付けます。
  • 再び、ガタツキ確認をしてホイールを回転させてスムーズに回ることを確認します。
  • Vブレーキのワイヤーを戻し、ブレーキの具合を確認します。
  • 試乗して、おかしい箇所が無いか確認します。
  • 問題が無ければ終了です。

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