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重いサッシの引き戸を軽く

移 動: 戸車の清掃と注油 戸車の調整法 戸車の高さ調整

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  重くなった引き戸のメンテナンス      トップへ

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ガラス戸を外し、横倒しにした画像。
戸の下側にある戸車が見えます。

 ベランダに出入りするアルミサッシの引き戸が、やたらに重くなっていました。またレールにはブロンズ加工が削れてアルミの地がでていました。これは戸車が正常に回らず、引きずっていると判断し注油をする事にしました。
アルミサッシは高さが160cmx90cmくらいあり、大きなガラスが入った戸は重さもかなりあります。窓は防犯などの為に、持ち上げるだけでは外れない構造になっています。という事は何処かにストッパーがあるという事です。以前にも開閉が非常に重くなってしまったことがあり、取り外して注油しました。今回で2回目なので、定期的に注油が必要かも知れません。

MEMO: サッシ用の戸車は販売されていますが、古い家の場合部品の入手が困難と思われます。戸車が回転しないまま開閉していると、サッシのレールが削れてしまいます。部品が無い可能性がありますので、メンテナンスしながら長く使っていくようになります。

  修理開始/戸を外します      トップへ

 この重いガラスの引き戸のストッパーは、窓枠の中心の上側に菱形の金具で樹脂部品がネジで止められています。この菱形の部品をサッシの上の溝にハサミ込んで回転させてネジ込んで締め付けています。これが中心から左右に1ヶ所づつありますのでこれを取り外します。ここはベランダの引き戸ですので、それなりに開閉が多くこの樹脂部品も摩耗して中心が薄くなっていて、削れて左右に分かれていました。

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外側から見たアルミサッシ枠の上部に見える引き戸の外れ止め。 両方の戸のサッシ枠の上部の中心の上にも樹脂のパーツが見えます

  車を滑らかにします      トップへ

 この部品を取り外すと引き戸を外す事ができます。戸車が見えるように、引き戸を横に倒して作業をします。戸車をドライバーの先を使って回してみましたが、一方が固着していました。それではと固着を取るために、CRCをスプレーしました。 マイナスドライバーを引っ掛けて、少し力を入れるとそのうちに戸車が回転し始めました。更にCRCを吹き付け余分な汚れを流して回していると、だんだん軽く回るようになってきました。
CRCだけでは、油分は補えないのでグリーススプレーを車軸辺りに吹き付けます。戸車を回転させてグリスが馴染めるようします。

  
防錆潤滑剤をスプレーして固着を取ります        グリーススプレーを噴射して回転を滑らかにします

  引きずりの修理と戸車の高さ調整方法      トップへ

 引き戸を開閉する時に、擦っている様な音がする場合は別の作業をします。戸車の高さが低くなっていると、アルミサッシの窓枠の下部分が接触している場合があります。引き戸の中央下部側面のに樹脂の丸いキャップが付いています。このキャップを外すと戸車の取り付けネジともう一方は高さ調整のネジが見えます。もう片方は、窓枠に噛み合う様になっていますので、凹型奥にネジが見えます。上の穴が戸車固定ネジで、下の穴が調整ネジです。
肉眼で見て引き戸の下部より車が異常に低い場合は、この高さ調整で改善できます。このネジの締め具合で戸車の高が変わります。ネジを回しても動かない場合は、車の部分が引っ掛かっている場合がありますのでドライバー等で押さえてから高さを確認します。引きずり音が戸車の回転音に変わります。念のためにCRC55-6などで車部分を清掃して、スプレーグリスを吹いておきます。

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左ー引き戸のセンター側の調整穴と戸車固定箇所 右ー引き戸枠側は窓枠の出っ張りを収める様になっているので奥にあります。
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ガラス窓の枠側面のネジを調整すると戸車が上下します。

 戸車が滑らかになったのを確認して、サッシの引き戸をレールに戻します。数回開け閉めして更に戸車にグリスを馴染ませます。次に取り外した外れ止めの部品を取り付けます。このサッシは菱形の金具をサッシレール上の溝の部分に回転させて噛ましてネジを止めます。元々重い引き戸で修理前は非常に力がいりましたが、開閉すると戸車がきちんと回っている様でかなり軽くなりました。

  日頃のメンテナンス/高さ調整      トップへ

 開閉の頻度が高いと、振動でネジが緩み戸車の高さが変わる場合があります。この窓の場合、前回の調整後から暫くして開閉時に擦れるような音が出ました。戸車の回転具合を確認しますと、最初のクリーニングと注油のメンテナンスから全く問題なく回転しています。
 前回高さ調整の方法をご紹介いたしましたが、中央部分の調整を再掲載いたします。おさらいですが、ガラス戸の枠の内側はキャップの中にネジがあります。しかし外側(窓枠側)は戸を閉めた時に風雨が入らないように密閉する構造のために、サッシ枠に嵌るように凹んだ場所にあります。
 下の写真にありますように右のネジ(上側)は戸車をサッシ戸に固定するネジです。左のネジが戸車の高さを調整するためのネジになります。

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調整ネジは引き戸枠側は窓枠の奥にあります。 右ーサッシの戸を下から見た写真(右が戸車)

 戸車の高さ調整後には、開閉時の引きずるような「シャー」という音から「カラカラカラ」と軽快に開閉できるようになりました。
 大きなガラスが入っている窓は非常に重い(10kg以上)ので、取り外す時にはある程度の力を必要とします。また、窓を倒したり足の上に落としたりすると、非常に危険ですので慎重に作業を行ってください。

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