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バルコニーにサンシェード

移 動: 物干可能サンシェード 遮光性とUVカット タープポールを応用 使用部品 部品と工具 作業手順 強風・降雨時の対処 サンシェードの巻き取り方 中央部の撓み調整 測定・検証 遮熱アップ

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  項目へジャンプ: 概要  使用する部品 設置 荒天の対応 成形 効果(温度計測) 一部を二重に

  サンシェードの利用/物干ができる日よけ      トップへ

 ジリジリとした夏場の強い陽射しを、『日よけ』を使用し遮光すると省エネにも貢献できます。バルコニーの窓部分の日よけにはカンタンな葦簀(よしず)を斜めに立てていました。しかし真夏の陽射しの強い日には、光が隙間から漏れてくるので、葦簀の上にすだれを二重に重ねて遮熱をしていました。多少の効果はあるものの、斜めがけのヨシズは空間が狭いために、風の通りが悪くなり圧迫感があります。高価な物でも自然素材なの経年劣化で傷んできて、剥がれてきたものが床に落ちたり掃除も面倒です。廃棄する時には小さく切断したりとても手間がかかり面倒です。

Sunprotection
洗濯物の日焼け軽減

サンシェードの素材はHDPE(高密度ポリエチレン)が使われていて、通気性をできるだけ犠牲にせずに、日よけ効果が出るようにメッシュ状に編んであります。シーズンが終わった時には、畳んで収納すれば嵩張りません。かなり頑丈な建築金具を利用すれば、この素材は多少の風雨でも問題が無いので設置場所・方法に寄ってはシーズン中張りっぱなしもできると思います。しかし、大きな低気圧(台風含む)や大雨の時は、バタ付かない様にシートを巻いて収納できるように工夫をします。
 またサンシェードの幅は最大で3mしかありませんでしたので、バルコニーの途中にポールを立てる工夫をしました。(これより幅が広いと中間が重さで垂れ下がってきますので途中ポールを必要とします。)

  優れた遮光性とUVカットと通気性      トップへ

サンシェードは縦横兼用を利用

 化学繊維でメッシュに織られているサンシェードは、通気性・遮光性・UVカットという優れた性能があります。アウトドアではタープ張りやテント設営などをやっていましたので、できれば素材はUVの薄手の防水素材のお手頃なスクエアータープが欲しかったのですが、スクエアーはサイズが大きすぎて思う様な物がありませんでした。サンシェード(オーニング)は取付けの為のグロメット(ハトメ)が付いています。しかし殆どが、縦長に使うために短辺にしか付いていなくて、購入迄には至りませんでした。近くのホームセンター(コーナン)で縦横兼用の四方にハトメが付けられているものを見つけましたので購入して施行する事にしました。
(※ハトメの位置が等間隔でない場合があるので注意!!)

  タープの様にロープを張って金具で固定      トップへ

 パッケージ写真は窓の利用ですが、バルコニーは洗濯物を干すために上空のスペースをたっぷりと空けなければいけません。これを解消するためにタープ用のポールを2本使って、開口部の高さを稼ぐ事にします。しかしガッチリと固定しないと強風で倒壊して危険ですので、ベランタには固定金具とタープ用のコードとアルミスライダーで、音が出るくらい『調整コード』を強く張ってポールを固定します。また家側にはヒル釘(洋灯吊りの長く大きな物)をモルタルの壁面に専用のドリリビットで穴を明け金具をネジ込みます。この箇所はシリコンで埋めて防水処理します。これで多少の風ではびくともしません。(2014.5.8の10mクラスの風でも問題無しでした。しかし台風などは取り外し、長く巻いてたたみヒモで固定しておきます)

  バルコニーのアルミ製手すりに取り付けるための必要な部品     トップへ


サンシェード設置に必要な部品と道具で主にタープの部品を利用します。右は手すり固定に必要な金具

  アルミ製手すりの途中にポールを設置する時の金具      トップへ


パープポールを固定するて目の金具と床に取り付けるステー

ポールをバルコニーの手すりの縦枠に固定する金具と床に固定する金具   ト ップへ

   作業手順      トップへ

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コンクリートビットで穴あけ後でシーラント使用 

 手順は次の通りです。まず、サンシェードスクリーンのグロメット(ハトメ)の位置を確認します。製品によっては、ハトメの間隔が均一でない場合があります。反対側も確認して、等間隔になっている側を使います。スクリーンを取り付ける家屋の壁側を確認します。今回の場合はモルタルの箇所に取り付ける為にコンクリート用のドリルビットも用意します。壁に取り付ける#18のヒル釘を必要分用意します。取り付けるシェードのハトメの位置を計測して、取り付ける箇所に位置の印を付けておきます。
(穴を空ける箇所は電気配線の無い場所など、問題ないことを確認してから始めてください。)

  作業開始

  1. 電動ドリルにタイル陶器用(コンクリート用)のドリルビットを取り付けます(この場合6.4mm)。
  2. 脚立に乗って穴あけが大丈夫な箇所を確認し、ドリルビットがモルタルに対して直角になる様に当てて、下穴を空けます。
  3. ヒル釘(この場合#18)をネジ込みます。
  4. ネジ込んだ隙間にシリコンシーラー(上に塗装する場合は変成シリコンシーラント)を塗って防水処理をします。
  5. サンシェードを壁に取り付けたフックに掛けます。
  6. 次にタープ用のポールを用意します。
  7. タープ用ポールを仮に立ててみます。ポールは、物干の上に十分なスペースを確保できる長さの物が必要となります。ここで使用したポールは220cmで、張り出して使う場合は最低の長さですが、設置の状況によってさらに長い物が必要なケースがあります。
  8. 位置が決まったら固定金具をアルミのバルコニーの手すりの支柱の当てて下穴を明けます。
  9. Uボルトを支柱の下部分に、バルコニーの手すりのの補助枠とポールを締め付け取り付けます。
  10. パイプ径にあった固定金具をバルコニーの手すりの取付け部分に当てて、下穴を明けタッピングビスでネジ止めします。

右外側の柱にドリルで穴あけ、ステーをタッピングねじで固定。柱には、U金具でポールを固定します。
SunSheadhatome
ポールの先にハトメを通す 
  1. タープ用ポールを張るにはポールの先端に5cmくらいの軸がでていますので、そこに輪を付けたコードを掛けます。
  2. シェードのハトメに仮に通してみます。調整部分に50cmほどとってコードの長さを決めます。
  3. コードは引っ張ってシェードをピンと張らせる為とポールを左右から引いて安定させる為に使います。
  4. このコードは引っ張ってシェードをピンと張らせる為、下の位置に金具をバルコニーに取り付けます。
SunSLoopGuide
バルコニーの枠に穴を開けタッピングネジで
アイストラップを取り付けます
  1. 専用コードの半分の中央を8の字結びでループをつくります。
  2. 輪を作ったコードの両端はほつれ止めのためにライターなどで焼いておきます。
  3. アルミスライダーを『逆への字形』に持って左の穴に上からコードを通します。
  4. もう片方は固定金具などに通して、スライダー金具のもう一方の穴に下から通して端を二重形結びします。
  5. アルミスライダーを上に引き上げると張ったまま固定されます
  6. これを左右2本のポールにも同じ様にします。

【MEMO】
:テント用コードは物によって、1シーズン使用すると紫外線の影響で表面が粉っぽく劣化してきます。2年目以降使用する場合は、コードの強度を確認してから使用してください。現在はパラシュートコードを使っています。

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  強風・降雨時の対処      トップへ

 この方式で張ったサンシェードは、多少の風では問題は出ていません。しかし、弱点は強雨時には少し注意が必要です。張ったサンシェードの天部分は、重みで多少撓みます。この時雨水はサンシェードに面を伝わってこの箇所から下に向かって流れてきます。この時水滴が落ちる場所がトタン屋根の場合、かなり気になるくらいの音が出ます。この時はサンシェードをポールから取り外して巻き取ってヒル釘に結んだヒモで固定します。
 テントポールがバルコニーよりかなり外側に出ていますので、「引っ掛け棒」があると便利です。棒の先に付いているフックで、遠くにあるポールに刺さっているサンシェードのグロメットから簡単に取り外すことができます。取り外しや取り付けが、身をのりださずに出来、スピーディーに作業ができ安全です。

SSfolding SSfoldingUp
左は強風時に丸めて収納できます。まとめには縛るためのコードをフックなどにつけておきます。

   サンシェードの巻き取り方      トップへ

  • 壁に取り付けてあるヒル釘に、巻き上げたものを縛る為のヒモを4ヶ所取り付けます。
  • サンシェード本体を張ってあるコードの、調整用のアルミスライダーを緩めます。
  • 風のバタツキ止めでコードを張ってある場合は全て外します。
  • つぎにポールの先端の棒からサンシェードを取り外します。
  • 遠い場所にある場合はポールを引き抜いて、手元に寄せます。
  • 取り外した場合はポールを元に戻して、アルミスライダーでコードを張ってポールを固定します。(このポールは1シーズン出しっ放しでも錆も出ていませんので大丈夫です。)
  • 垂れ下がったサンシェードの外側のグロメット(ハトメ)を谷折りにします。
  • 同じ位置のグロメットを全てヒル釘に差し込み半分にたたみます。(位置がずれている場合は輪にしたコードを足します。
  • サンシェードを巻き上げながら、固定用のコードをの中に入れながら巻き上げます。
  • きっちり巻き終わったら、ヒル釘に取り付けてあるヒモ(コード)で4ヶ所縛り固定します。

メンテナンスとして、つなぎの箇所には錆び付かないようにオイルを塗っておくとキシミ音も出ず抜き易いです。

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  中央部のたわみを減らす      トップへ

 このサンシェードは横が3mあるので、ポールとコードで強く張っても重みでどうしても中央部がいくらか下がってしまいます。ここで、コードで張る事にします。しかし、ただヒモを張っただけでは張りの調整が出来ません。ここで再びアルミスライダーを使って左右のポールの間に渡して張る事にします。サンシェードのポールを立てる時に使用したものは2又になっていましたが、今回は1本で作ります。コードの片側には8の字結びでループ(輪)を作り、右のポールの先端の軸に掛けます。次に左の先端の軸に調整可能なループを掛けスライダー金具で張ります。これでサンシェードのポールの間は重みで丸く下にカーブしていましたが、変な弛みも無くなりこれで角が出て見た目もシャープになります。

SS300R SS300L
右側のポール先にサンシェードのハトメをさす前に、コードでポールを固定。タワミ防止のコードを張ります。

  器具を使って中央部を調整する


 しばらく左右のポールに張ったパラコードでで使用しておりましたが、幅が広いため2本のタープポールではどうしても「たるみ」が出ます。この弛みは降雨時になると、サンシェードのメッシュに吸い込んだ雨水の重みで、乾燥時より更に弛んで来ます。横方向から見るとスマートではないので、この見た目と垂れてくる雨水の落ちる方向を調整する効果があるので、中央を左右の高さに近づけるようにポールを建てることにしました。
 当初は、バルコニーの床からサンシェードに達する長い物網竿で試してみましたが、足元にくる斜めの棒が使いづらいのと上手く固定が効かないので別の方法を考えました。

HookRod_TopShape HookRod_TopEndShape
竿上げ棒の先端はU字型でさらに先端は細い子のが挟める様になっています

 そこで、季節はじめのサンシェード組み立てに使う「竿上げ棒」が適していることが分かりました。この竿上げ帽は先端がU字型になっていてその両端が更にU字型になっているので、張ったパラコードの弛みを下方向から支えることが出来ます。

HookRod_TopCord
丁度3~4mm位のパラコードを挟めます。

 手すりへの固定は、竿上げ棒の元側に穴が空いていますので、ここに紐(できれば金剛打の4mm)を取り付けます。紐の長さは固定しなければいけないので、半分位折った長さがてすりに巻いた時の2倍以上必要です。
 左右のタープポールから張られたパラコードの中央辺りに、この竿上げ棒の先端の左右のU字型の部分をコードに引っ掛けます。この棒は伸縮して固定が出来ますので、コードの張りが水平に近くなる位置で固定します。

HookRod_CordTighten SetHookRod_Handrail
竿上げ棒の手元に空いている穴に4mm程度の紐を取り付け、手すりに1周回して結びます。

 竿上げ棒の手元に空いている穴に4mm程度の紐を取り付け、手すりに1周回して結びます。

  測定・検証      トップへ

 この家のバルコニーは東向きに設置されています。4月中旬頃からの晴れた朝には、強い陽射しが差込み室温が急激に上がってきます。ここで取り付けたサンシェードの効果の検証をしてみました。計測時間は等間隔ではありませんが、その時間の『サンシェードで、出来た日陰』と『影がない箇所』の計測した結果です。
 真夏の室内への熱の輻射は窓際からのだけではなく、当然屋根からもかなり入ってきます。しかしバルコニーの窓際は、サンシェードで影を作ることによって、照り返しによる熱の侵入をかなり少なくすることができます。

使用の放射温度計はCHSいろいろサイト/便利な家電に掲載しております。
【5月2日 AM6:30〜AM9:07】


日向の計測時間 AM6:30 /測定温度 30.8℃ 日影の計測時間 AM6:30 /測定温度 23.2℃


日向の計測時間 AM7:49 /測定温度 31.3℃  日影の計測時間 AM7:49 /測定温度 25.2℃


日向の計測時間 AM9:07 /測定温度 31.7℃>日影の計測時間 AM9:07 /測定温度 26.6℃

計測時間はまばらです。
計測時間 AM6:30:日向の測定温度 30.8℃/日影の測定温度 23.2℃ :温度差 7.6℃
計測時間 AM7:49:日向の測定温度 31.3℃/日影の測定温度 25.2℃ :温度差 6.1℃
計測時間 AM9:07:日向の測定温度 31.7℃/日影の測定温度 26.6℃ :温度差 5.1℃

【5月29日 AM7:13】


日影の計測時間 AM7:13 /測定温度 32.1℃ 日影の計測時間 AM7:13 /測定温度 25.8℃   計測時間 AM7:13:日向の測定温度 32.1℃/日影の測定温度 25.8℃ :温度差 6.3℃

 計測データーは陽が上がってきて気温自体が上がってくると温度差は低くなってきます。 この製品はUVは90%カット、遮光率が85%と表示されています。このサンシェードで出来た影はかなりジリジリと焼ける様な感じなくかなり軽減されていることを感じました。バルコニーに付けるもう一つのメリットとして、洗濯物が強い陽射しで日焼け(退色)しにくくなる効果が考えられます。

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  一部分を二重にして更に遮熱アップ      トップへ

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二重にするとこれだけ遮光効果があります。

 6月近くなると、陽射しもジリジリと強くなってきます。標準の一重でもかなり効果がありますが、8月の猛暑のことを考えバルコニーの床が蓄熱しにくいように、バルコニーのスクリーンの一部分を二重にしてみました。
 写真にあります様に、2枚重ねは弛みが出やすいので、単にコードで張ると垂れ下がってキレイに見えません。ピンと張るために、ここでも調整ロープを使う事にします。本来は、横幅が300cmあるので、300cmx90cmが欲しかったのですが、販売されていません。今回は90cm幅で最大のサイズで窓幅とほぼ同じの180x90cmの物を使います。壁側は既存のヒル釘にコードで結んであります。
 台風などの時はポール側は、刺してあるだけですのでカンタンに取り外せます。収納は本体のサンシェードと一緒に巻き上げる事ができます。
【大雨時の張りの調整】
 天候が悪化する前に、巻き取ることがたいせつですが、間に合わない場合の対応です。大雨時にサンシェードに浸み込んだ雨水が、布を伝わり勢いよく垂れてきます。気になる場合の対応策として、二重にしてある下側のサンシェードのハトメにコードを結びつけます。2枚目のサンシェードは丁度物干し竿の上に乗っかっている状態になっています。これを骨組みとして利用し、バルコニーの欄干に回して張り調整します。張る事により、上のサンシェードが持ち上げられて、落ちる位置を変える事ができます。
 簡易的にする方法は、ポールに刺してあるグロメットを外し物干し竿を折り目にして垂らします。風対策として、強い風になるとサンシェードがバタつき危険です。対策としてサイドのグロメットに金剛打こんごううちなどの解けにくく丈夫な紐を使ってバルコニーの枠などに結びつけます。
台風など強風の場合以外はこの方法でしのげます。


二重部分のサンシェードは別コードで張ります。
【サンシェードの二重部分の効果】
計測日は2014.5.31で計測時間は午前9時32分で、左から東側の壁の日向の温度、中央がサンシェード一重の影の温度、右側がサンシェードが2重部分の影の部分の測定結果です。
使用の放射温度計はCHSいろいろサイト/便利な家電に掲載しております。

〔5/31 AM 9:32 東側壁計測結果〕:日向部分 34.4℃ 一重日陰部分 27.4℃ 二重日陰部分 26.0℃

計測日は2014.6.14で計測時間は午前7時40分で、左から東側の壁の日向の温度、中央がサンシェード一重の影の温度、右側がサンシェードが2重部分の影の部分の測定結果です。

〔6/14 AM 7:40 東側壁計測結果〕:日向部分 37.2℃ 一重日陰部分 29.1℃ 二重日陰部分 26.1℃

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