低価格で発売された超望遠ズームレンズ
低価格な超望遠ズーム 【タムロン A011との外観比較】
タムロン A011との外観比較
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NIKKOR 200-600mm f5.6E ED VRの名板部分
このNIKKOR 200-600mm f5.6E ED VRが発売されるまで、ニコンの超望遠レンズで低価格のものはなく、タムロン、シグマなどのレンズしか手に入りませんでした。
基本的にサードパーティの超望遠ズームレンズは、焦点距離が150-600mmがメインとなっています。f値は5.6〜6.3程度となっています。ニコンの最大焦点距離の500mmに対して1.2倍となる600mmとなっています。シグマからは1.4xテコン付きのレンズが販売されています。しかし、望遠側ではf値は6.3となっていますので、オートフォーカスがf8対応のカメラでもf値がオーバーしているのでf6.3はかなり大きな壁になっています。
これに対してニコンのIKKOR 200-600mm f5.6E ED VRはf値が5.6固定ですので全域で、1.4xテコンがオートフォーカスが利用可能となります。これがニコンの答えかもしれません。
タムロン A011との外観比較
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太く重いニコンと細く軽いタムロンA011
上がNIKKOR 200-500mm f5.6E ED VRで、下がTAMRON SP150-600mmf5.6-6.3です。一眼で太さが違うのがわかります。
上の画像ははNIKKOR 200-500mm f5.6E ED VRでとTAMRON SP150-600mmf5.6-6.3(A011)旧製品の比較です。フィルター径は95mmと同じですが、タムロンがズームリング部分が細くなっているのに対して、ニコンの200-500mmはズームリング部分が太く、ピントリングは幾分細くなっています。しかし細いタムロンに比べるとかなり太く見えます。
右の画像はニコンの200-500mmレンズのフード部分にタムロンの150-600mm(A011)のフードと入れてみた写真です。フィルター径はともに95mmですがニコンは広角側が狭いのに関わらず、かなり大きくすっぽり入ってしまいました。
フード装着状態外観比較
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上がNIKKOR 200-500mm f5.6E ED VRで、下がTAMRON SP150-600mmf5.6-6.3です。一目で太さが違うのがわかります。
フードの直径の差はかなりあります。
上の写真の上段はニコンD500にNIKKOR 200-500mm f5.6E ED VRにフードを装着した状態です。その下は、同じニコンD500にタムロンの150-600mm(A011)を装着してフードを付けたものです。
比較すると一目で胴鏡のサイズが違うのがわかります。タムロンをズーミングでテレ端に伸ばすと、この部分の胴鏡の太さはズームリングより一段細くなっています。見た目はあまりよくありませんが、手が小さめの方にはとてもラクに操作ができます。
ズームリング・ピントリングの直径比較
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実際この2つの超望遠ズームレンズを手に取った時に感じたのは、ズームリングの太さの差でした。
画像だけですと広角側の遠近誇張などがあるために大まかな大きさを曲げ尺で測ってみました。上の画像にあります様に、太さの差がどれくらいあるのか実測して見ることにしました。本来は大きなノギスが正確なのですが、手元にないため曲尺と物差しで測りました。
ニコン200-500mmとタムロン150-600(A011)のフォーカスリングの直径の比較画像。
左上の画像はニコンの200-500mmレンズのフォーカスリング部分で、ピント合わせなど握る部分になります。大まかな数値ですが、ニコンが10.5cm程度で、タムロンA011が9.7cmくらいありました。 下はニコンの200-500mmレンズの2段になったズームリング部分の直径で細い部分で、10.6cm位で太い部分は11.4cm位あります。
ニコン200-500mm f5.6E ED VRの2段になったズームリングの直径の比較画像。
ズームリング・ピントリングの周囲比較
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上では見た目の直径の違いを測ってみましたが、実際に握った感じは太さの方が実感でいると周囲の長さを測ることにしました。
ニコン200-500mmとタムロン150-600(A011)の計測の比較画像。
ズームリングの周囲の実測値は、ニコン200-500mmの太い方で、約33cmありました。
もう一方のタムロン150-600mm(A011)が約27cmと約6cmの差がありました。
ニコン200-500mmとタムロン150-600(A011)のフォーカスリングの周囲計測の比較画像。
フォーカスリングの周囲の実測値は、ニコン200-500mmの太い方で、約30cmありました。
もう一方のタムロン150-600mm(A011)が約28cmとこちらは開きが少なく、約2cmの差がありました。
気になる重量の差とズームリング
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上のニコンは見た目がボリューミー
写真で比較すると、スリムなに比べ、ニコンの200-500mmf5.6Eは、長さは9.7mm長くボリューミーの為2回り位大きく見えます。また重量は、タムロンA011が三脚座込で1,951gなのに対して、ニコン200-500mmf5.6Eは三脚座込で2,300gと349g重く軽い標準レンズを足したような重さです。実際D500に装着して構えて見ると、タムロンA011で撮影に慣れてしまったせいか、かなり重く感じてしまいます。
ニコン200-500mmf5.6Eでもう一つ気になる所は、ズームリングの回転角度で時計の文字盤でいうと、真上の12時の位置(200mm)から左回りで7時の位置で500mmとなります。
タムロンA011も調べてみました。真上の12時の位置(150mm)から左回りで7時の位置で600mmとなります。
回転角度はほぼ同じですが、ニコンが2.5倍ズームでタムロンA011は4倍ズームでした。ニコンは回している割にはズーム倍率が上がらないので、径が太いので沢山回している感じがしたのだと思えます。 このレンズは5年くらい使って、2kg程度のレンズの手持ち撮影には慣れてきました。しかし300gの差がこれほどあるのかと驚きました。これで鳥を追いかけて行くには筋肉を着けて行くことが必要になりそうです。
このレンズのメリットは、最短撮影距離がタムロンA011の2.7mから2.2mと50cmも短くなったので、昆虫や野草の撮影も以前より撮影班が広がると期待しています。
テレ端画像比較
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下の画像は各レンズにNIKON D500を接続して、三脚に固定してこの2つのレンズでほぼ同じ箇所を撮影したものです。タムロンがテレ端が600mm、ニコンがテレ端が500mmでほぼ同じ大きさになるようにわずかに拡大しています。
左側の標準画像ではほぼ違いがわかりませんが、アップ画像を比べてみますと、タムロンはエッジ部分が滲んでわずかに偽色が出ています。赤い帯の入ってガイシに描かれている「NGK 81-2」の文字と電柱のコンクリートの素材が、ニコンの方が粒立って見えていますが、タムロンA011は滲んで見えます。
どちらを選ぶか?気になる超望遠ズームレンズ
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今回は、気になっていた純正の200-500mmf5.6E ED VRを手に入れましたが、タムロンの150-600mmより長い焦点距離が欲しかったのが理由でした。
手元に2xテレコンのTC-20EIIIがあるのでこれでマニュアルフォーカスでも使ってみたかったことです。流石に合成f値がf8を超えてしまいすので、ピントがいつまでたっても合いませんでした。それならと手持ちでマニュアルでフォーカス合わせて撮ってみましたが、要三脚でフォーカスリングが手前にあるのでどうしてもぶれやすくなってしまいました。これでは飛び物や咄嗟の撮影には対応ができません。しかし焦点距離はFXで1000mm、DXで1500mmとなりますが、やはり高価なテレコンでも画像は期待できず、原画を拡大したほうがこう詳細に写っていました。せっかく活躍場ができたと思った純正テレコンは期待を裏切られてしまいました。
ちなみにテレコンなしでもDX(APS-C)で750mmとなり、タムロンA011のDX(APS-C)で900mmには及びません。しかし上段のテレ端比較ではNIKKOR 200-500mm f5.6E ED VRは、タムロンA011より画質は良いと判断できました。
このテストで使用したA011は現在旧製品で、現在タムロンは新製品のA022が販売されています。こちらではテレ端のMTF曲線のコントラスト値がかなり改善されている様なので、このテストより良い結果が出るかもしれません。
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