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開いてしまったファスナーの修理
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関連ページ:ファスナーの種類と構造
→ カバー用ファスナーの修理
→ 布噛みしたファスナーの修理
→ オープンファスナーの修理
この例は、リュックのコイルファスナーの故障です。写真にあります様にスライダーのガイド部分の隙間が大きく開いてしまっています。別ページでご紹介していますがスライダーの構造上、上下を繋いでいるのが支柱です。どうしても開閉に力がかかるバッグ等は構造の弱点が顕著に出ます。この時のリュックの状態はファスナーが完全に開いて全開状態になっていました。まだ本体はしっかりしているので、廃棄にはまだ製品としての役目は終わっていない感じがします。 ファスナーの状態を見るとファスナー端のコイル部分が一部ズレていましたが、原因はここではなくスライダーのガイド部分です。
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修理開始
全開になってしまった50cmほどあるコイルの左右を指で噛み合わせるのは時間がかかりますし、ちょっとした事で一瞬に苦労が水の泡になる可能性があります。まず最初に、スライダーをコイル部分から取り外します。抜き取る場所が無い場合はスライダーが付いている側のコイルの一番端を5mmほどニッパーかエンマなどで取り去ります。その隙間からスライダーを抜き取ります。
スライダーはコイルファスナーの左側のコイルに残っています 取り外したコイルファスナーのスライダー
左の写真は開いてしまったコイルファスナーのスラーダーです。ラジオペンチかプライヤーを用意して開いてしまったスライダーを、ジッパーテープが十分に通る幅まで挟んで狭くします。素材が軽合金の鋳物ですが、この程度の開きなので折れることはまず無いと思います。だましだまし力をいれて写真位の隙間になる様に締めてください。締め過ぎた場合はマイナスドライバ等をスライダーのコの字型の方に入れてひねりますが、やり過ぎると折れてしまいますので厳禁です。
開閉にかなり力がかかっていた様でスライダーはかなり開いています ラジオペンチ等で隙間をジッパーテープが通る幅にします
スライダーを戻す
ニッパー等でコイルを取りスライダーを差込むスペースを作ります 取り除いたコイルの隙間からスライダーを押し込む様に入れます
取り外した場所からスライダーを入れます。これで片側にはスライダーが通りました。 次にもう一方のコイルに通す訳ですが、やはり下端のコイル部分を5mm程エンドニッパー(やり難いですがニッパー)で取り去ります。この時コイルに使われているナイロンは太くてかなり硬いので、取り去る時に怪我をしない様に注意してください。一応コイルは、ジッパーテープの端のコード部分に、巻く様(スプリング状)に植え付けられていますので、目打ちの様な物でコイルを引き出すことも大変ですが不可能ではありません。本来は先述のニッパーかエンマで出ている部分をカットした後に、残りを取り去る方法です。この工具があれば作業が早く安全に出来ます。
スライダーは下側から入れますが、すんなりと入ってくれませんので、左右に細かく動かすと段々入っていきます。(但し、コイルの取り去りが不十分だと上手く行きません)
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スライダーを差込んだら念のため上部に移動しておきます 反対側もコイルを5mmほどカットしてスライダーを差し込み上に上げておく
ファスナー端を止める
本来は抜け止めのために金属製の留め金をつかいますが、手に入らない場合は太めのボタン付け糸と太い針を用意します。ムシを取り去った部分から少しコイル部分に掛けて巻き縫いをします。これで修理が終了です。 スライダーが1回開いてしまっていますので、開閉時に力をかけると構造上また開く可能性があります。たまにスライダーの隙間を確認してスライダーをチェックします。開き気味の時はスライダーのガイド部分をまたいで挟める様なプライヤーで締めて下さい。
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