抽選倍率24倍の富士総合火力演習富士総合火力演習は、静岡県御殿場にある東富士演習場畑岡地区で1961年から開始されました。この演習は、日常生活では体感できない、実際の火力演習を目の前で見る事が出来ます。そのために非常に人気が高く、はがきでの抽選の倍率は24倍と非常に高い人気を誇っています。
友人から『駐車場無し』の入場券を入手できたという事で、お誘いを受けました。入場券はその他に『無料駐車場付き』がありますが、そこから会場へのシャトルバスは午前7時始発の様で、入場は更に後になってしまいますので地面へ敷かれたシート席の可能性があります。ちなみに富士総合火力演習の参加方法は、ハガキによる抽選もあり現地で当選ハガキと入場券を交換し入場します。
会場への交通
富士総合火力演習の会場は、爆音が発生するため最寄りの御殿場の駅より7kmくらい離れています。会場の印野本村行きのバスの始発は7時過ぎとなっていました。その頃には人が溢れてバスや、タクシーの乗車は2時間待ちということで良い場所の確保ができません。そのため私たちは前日の午後11時半に地元を出発し、御殿場の駐車場に車をとめて、タクシーで演習場に向うことになりました。乗り場に行った時は午前3時を回っていましたが、20名ほど待ち人が並んでしました。タクシーは駅と演習場とのとんぼ返りしていたためか、比較的短い時間で乗車できました。ちなみに料金は夜間割増の為に3000円位でした。
会場へ到着
会場到着は日の出前でしたので、ヘッドランプか懐中電灯を持ってこなかったのを後悔しました。会場の外は暗闇の中、前日からの宿泊組や入場待ちの人々で溢れていました。陽が上がってくると、入場待ちの人々がすし詰め状態になっていました。バスが到着する頃には更に人が溢れ会場に繋がる臨時の陸橋は心配なくらいに人が溢れていました。
会場して入場券をモギって場内に案内されます。運良く観客席に案内されましたが、仮設の観客席に隙間無く詰める様に支持されます。少しでも開いていると隊員に「もっと詰めて!」と命令されます。演習は午前10時からなのですが、入場後から、色々と戦車の衝撃波が体に響く大音量の発砲が始まっていました。退屈する事はなく工夫されています。この日の天候は曇り一時小雨でしたが、天気の良い日に出掛ける時は帽子や体を冷やす工夫が必要です。スタンドは仮設なので、屋根は付いていませので日陰は全くありません。前方のシート席も然りで直射日光を受けますので、熱中症にならない様に日よけの準備が必須です。
見学時の持ち物
今後入場される方は、飲料水(500mlx2以上)、日よけの帽子、雨具(傘不可)、クッション、カメラ(三脚不可)などです。今回は雨の心配と他の荷物が多いために、カメラは一眼レフはあきらめ小型のミラーレスにしました。レンズは70-200mm(最大560mm相当)と念のために2倍のテレコンを持っていきました。しかし390-1000mmくらいになるので、目的物が探しにくいのと、アップ過ぎてしまうので途中で取り外しました。出来れば35mmの換算で600mmまでのズームと、一脚があると良いと思います。発砲などの瞬間の撮影は、とても難しいです。シャッター速度の速いカメラで無い場合は、フルハイビジョンで撮影してその中から静止画を取り出すと意外に便利です。
(10式戦車は陸上自衛隊HPより) トップへ
【砲撃用車両】
左ー155mmりゅう弾砲はヘリコプターでも運べ、臨時に自走可 右ー203mm自走りゅう弾砲の発射音は衝撃波となる
左ー90式戦車は50tで1,500馬力のエンジンで120滑腔砲 三菱重工製 右ー発砲による衝撃波と爆音に遅れ標的のあとに爆発音が響く
左ー迫撃砲はジープに引かれてやってくるが、発砲後即退却。 右ー74式戦車:105mm戦車砲装備 潜水徒渉可 三菱重工製
左ー演習場の右側には富士山と広大な土地に標的が広がる。 右ー陸上自衛隊広報の女性カメラマンはNIKONのD4を使用。
【災害時にも活躍する車両】 トップへ
左ー通称グレーダー 路面整地ほかに使用できる。
右ーロードローラー:地味な建設機械ですが、路面を平に整地には必須の車両。
【誘導弾システムほか】トップへ
左ー四輪駆動車に搭載された96式多目的誘導弾システム 右ー発射装置から発射された誘導弾危険の様で遥か遠くで誘導弾を発射
左ー87式自走高射機関砲 二連装高射機関砲装備 三菱重工製 右ーイラクでも活躍した車両『軽装甲機動車』小松製作所製
【ヘリコプター】トップへ
左−対戦車ヘリコプター(AH-1S) 富士重工製 通称:コブラ 右−戦闘ヘリコプター(AH-64D) 富士重工製 通称:アパッチ
【防衛大臣と参議院議員】トップへ
左ークラウンで入場した小野寺五典防衛大臣。 右ーイラクの自衛隊派遣で有名になった現参議院議員の佐藤正久氏
当日は、小野寺五典防衛大臣来場し、場内ではイラク戦争支援で活躍し有名になった佐藤正久氏が、観客席に現れて数十分も来場者に記念撮影と握手攻めにあっていました。
終盤に近づくと、会場は観客で満員で通路まで埋め尽くされた。
終わりの方に島嶼部の奪回のシュミレーションが行われました。
【まとめ】
普段目にする自衛隊装備は空で目にする輸送用のヘリコプターくらいでしたが、今回の演習を実際体感すると、これだけ様々な装備があるのだと認識しました。また砲撃時の衝撃波と爆音は、生まれてからこのかた体感した事の無い想像以上のものでありました。これらの武器は日本国民を守ってくれるもので必要不可欠な物です。しかし武器の破壊力などをみると、敵国がこの様な武器で侵略して来て破壊された街や逃げ惑う人々を想像すると恐怖を感じます。これらの装備の抑止力があるからこそ平和であると、自衛隊の重要性を実感してきました。
自衛隊は災害時に頼れる唯一の組織であることも間違いありません。東日本大震災や最近頻繁に起こる未曾有の「ゲリラ豪雨」に伴う土石流や地震災害などが起こっています。災害派遣で隊員たちが活躍している姿をTVで拝見した時、自衛隊の皆さんが居るからこそ「いざという時の頼もしさと生命を助けてくれるという安心感」を感じます。
撮影:NIKON J1+FT1, AF-S NIKKOR 70-200mmVR(FT1で196-560mm相当) 一脚:Manfrotto 680B
※一分写真はムービーから切り出ししました。ご興味の方は、下記のamazonのリンクで評価を見れます
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